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キレイゴト

STUDIO

どこかのキレイゴトが言いました。 「こんな暗い夜なのだから、 誰かが綺麗事を言わなければ何も見えなくなっちゃうじゃない。」 「暗い夜を朝日が登ったように照らすことはないかもしれないけど、 どこかの誰かがそれを目印にする夜もあってもいいじゃない」 「暗闇に飲まれた日に綺麗事が目に映るならば、 それは意味のあることだって。」 キレイゴトは綺麗事を配っていくのでした 世の中 思い通りにうまく回っていかないし 生きてゆくこともそう簡単でもない でも 誰かが転んだなら手を差し伸べればいいじゃない 僕には何も出来はしないけれど できることをすればいいじゃない そんな小さなキレイゴトが また誰かに綺麗事をして その誰かが少しでも心温かくなれば それは意味のあるものじゃない 「暗い夜を朝日が登ったように照らすことはないかもしれないけど、 どこかの誰かがそれを目印にする夜もあってもいいじゃない」 「暗闇に飲まれた日にきれいごとが目に映るならば、 それは意味のあることだって。」 キレイゴトは綺麗事を配っていくのでした。 キレイゴトの配る綺麗事は 人の輪で広がりを見せ 誰かにとっての少しの希望になるのでしょうか この厳しい世の中で そういうやさしさは必要でしょうか キレイゴトの甘い甘い言葉は その身を滅ぼすものともなりかねません でも、そうであってもキレイゴトは綺麗事を配るのでした キレイゴトは綺麗事を配るたびに傷つくのですが それは見えない傷で癒やすことのできない傷で その身を滅ぼすこともわかっています 綺麗事の裏にある刃に蝕まれるのはわかっていたはず そんなものじゃないってわかっていたはず 「暗闇に飲まれた日に綺麗事が目に映るならば、 それは意味のあることだって。」 そんなことを思いながら 今日も歩くのでした。 どこ吹く風となりながらゆらりゆられて 吹かれ吹かれて。