
ちゃんと。
[Verse 1] 思い返すほどでもないけど ふとした拍子に出てくる あの時 なんであんな言い方したんだろって 別に全部が楽しかったわけじゃない 喧嘩も多かった 返信しなくてもいいと思って そのまま寝た夜 でも嫌いになった瞬間は 一度もなかった [Pre-Chorus] うまくやれた気はしない 自信もない それでも ちゃんと向き合ってた [Chorus] ちゃんと好きだった それだけは たぶん本当で 続かなかった理由は 今も説明できない 手放したあとで 後悔って言うほどじゃないのに 何もなかった顔は どうしてもできない [Verse 2] 一人になって 楽になった部分もある 誰にも合わせなくていいし 気を使わなくていい それでも 誰かに向けて話そうとして 途中でやめる癖が まだ抜けない [Pre-Chorus 2] 戻りたいわけじゃない それも本音 でも 終わった気もしない [Chorus] ちゃんと好きだった それを否定したくなくて 時間が経てば 薄れていくって言うけど 薄れても なかったことにはならない それくらいは 認めてもいい気がする [Last Chorus] ちゃんと好きだった 上手じゃなかったけど 間違ってたかどうかは もうどうでもいい ただ あの時間を 自分で嘘にしない それだけで 今日はいい ------------------------------------------------------------ ## ライナーノーツ|ちゃんと。 ## この曲は何かを失った瞬間の話ではない。 むしろ、はっきり失ったと言い切れないまま、時間だけが進んでしまったあとの感覚に近い。 大きな出来事は起きていない。 取り返しのつかない言葉も、決定的な別れもない。 あの時返さなかったLINEや、流してしまった一瞬があとから静かに蘇る。 その程度のことが何故かずっと消えない。 自分が正しかったかどうか結論を出すのは難しい。 後悔しているとも納得しているとも言えない。 「ちゃんと好きだった」という言葉だけを事実として手元に置いておく。 気持ちを整理するための答えも用意していない。 ただ、片付けきれなかった感情と同じ場所に立ち続ける。 忘れなくていいとも忘れるべきだとも言わない。 そういう夜があったことだけを静かに肯定している。

