北風にのって 遠い街から やってきたヴィアンヌ。 フランスの小さな町角で 彼女がオープンしたのは 小さなショコラショップ。 ショコラの甘い香りに ざわめくひとびと 村長さんは 自由なヴィアンヌを お気にめさない。 ショコラの甘い誘惑。 ひとびとは その魅力に あらがえない。 ひとくちのショコラで まるで夢ごこち。 不思議なショコラ。 かたくなな気持ちも とかすショコラ。 ヴィアンヌの 手作りショコラ。 不幸なひとを しあわせにみちびく ショコラ。 ヴィアンヌは ショコラウィッチ。 ひとをしあわせにする 魔女、 なぜか自分を そうできない。 娘のアヌークは 目には見えない カンガルーを ともだちにして そっとヴィアンヌを みまもっている。 ある日、 船で放浪の旅の ルーという青年と出会う。 彼の好みのショコラ ヴィアンヌはなぜか あてられない 小さなショコラショップ ひとびとの人生感まで 変えはじめた。 不思議なショコラが みんなのこころを ゆたかに変えた。 北風が吹いても ヴィアンヌは もうどこにも行かないだろう。 アヌークも ともだちのカンガルーが 去ってゆくのを見送った。 ヴィアンヌも ルーの好きなショコラを ようやく知った。