深夜 道すがら 山の電波塔の明滅 麓に止まったロープウェイ たまに車 くねる 頂き 道すがら レンジ 音が鳴る食堂 がらんどうロープウェイ 26時の安い夜景 脇の闇の獣道 佇む 忘られ祠 哀れみと蔑み 合わせ鏡 親しみ 一番大きな木はどこですか? ええ ええ あれでしょう そうでしょう たかが恨まれ杉 たばかられた罪 寄ってたかる有象 無造作の偶像 まばらな葉擦れが鳴り止まない 半端な覚悟が相いれない かすれてゆくだけ 喉のヒビ 溶かすものなく 酸の海 この地 この山 この木の下で 着の身 着のまま 転がって 土 虫 風 月 閉ざした 月 閉ざした ああAHああAH  その風は止めて 落ちる 止めないで 止められない震え 止められない震え 閉ざさない許し 吹き曝し野ざらし はにかんだ古杉 佇んだほのかに 何かいたんだそこらに 何故か痛んだそこらじゅう 肩 膝 口 心臓 この地 この山 この木の下で 着の身 着のまま 転がって 土 虫 風 月 閉ざした この地 この山 この木のしたで 着の身 着のまま 転がって 土 虫 風 月 閉ざした はずがなすがまま 照らされて がらんどうロープウェイ 朝方 道すがら 山の上の電波塔 6時の安い憧憬 動き出したロープウェイ さながら my way たどりつけない 安寧