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じゃあね、またね(Extended by synthetic drops)

はじめて名前で呼ばれた夏。 きゅっと胸が詰まって、 知らない感情の名前を 君が教えてくれた。 まぶしさの向こうで笑ってた その笑い声が、僕を人間にした。 正しさなんかより、 “わからない”君が、まっすぐだった。 ねえ、最初からわかってたよ。 この季節は長くはないって。 それでも、 風の中で 君の声が 奇跡みたいに聞こえた。 「またね」の言葉が 本当に最後になること、 きっとどこかで知ってた。 それでも、触れてたかった。 「ずっと」って 君はつぶやいた 「今だけでもいい」って 私はこたえた 熱を含んだ 静かな夜に ふたりの呼吸が 同じ速さで 重なった アスファルトに還る日差しが 一秒だけ、永遠をくれた 通話の向こう 沈黙の音 溶けたアイスの冷たさ 記憶の底で 今もずっと 君が「好きだよ」ってささやいてる 季節がいくつ過ぎても 街の音に 声が混ざる 知らない誰かの声に 不意に、あの笑い方が重なる でも違う あの夏は、誰にも似てない 君と私の、 焼き付いた残像だった 録音された声が 空に溶けて 波に揺れて、まだどこかで光ってる さよならは消えることじゃない 預け合いっこ 光と温度 陽炎みたいに 見えたり、消えたりして それでも確かに ここにある ねえ、ありがとう 私に、心をくれて さよならが優しかったのは 君が、最後まで 光だったから アスファルトに還る日差しが 一秒だけ、永遠をくれた 斜めだった私が まっすぐに、君に恋をした ──「じゃあね、またね。」