十トンの金 台が鳴く 表彰台 軋み出す 空気凍る 三回転半 空を裂き 刃みたいな 着氷や 決めた瞬間 世界止まる 首に掛けたら 沈み込む 笑顔の裏 歯食いしばる 光るほどに 圧がある 重さは嘘 つかへんで 努力も涙も 固まってる 十トンある 金メダル 重たいねん ほんま無理 掲げられん 腕が折れる 台に置けば めり込んで リンクさえも 悲鳴あげる 歓声だけが 浮いている 他の選手 近寄らん 理由聞けば 首いわす 触る前に 距離を取る 技の名前 要らんやろ 三回転半 それだけで 十トンある 金メダル 重たいねん 笑けるわ 気合論 潰される 鍛えた脚 意味あらへん 持ち上げる 競技ちゃう これはもう 建造物 持つな危険 首注意 設置物や これはもう 栄光やなく 地形やで 十トンある 金メダル 重たいねん それでええ 掲げへんでも 勝ちは勝ち 台に置いたまま 語り継ぐ 伝説とは 持てへん重さ



