
君がいたから【装甲戦士ガルド24】
[Intro] 朝の光が そっと街を照らす 長い夜が 終わっていく [Verse] どこへ行けば よかったのか 何度も分からなくなった 壊れそうで 消えそうでも それでも 君がいる その世界を 守りたかった [Pre-Chorus] 本当はずっと 怖かった 君を失くすことが [Chorus] 君がいたから ここまで来れた 何度でも 立ち上がれた 帰りたいと 思えたこと それが答えだった [Post-Chorus] I came back to you At last… [Verse 2] いなくなって しまいそうで 怖くて 本当はずっと 伝えたかった でも言えなくて 毎日が 当たり前に 続くと思ってた [Pre-Chorus] だからやっと 分かったの 今ここにいること [Chorus] 君がいたから 待っていられた 涙さえ 越えてこれた 会えない夜も 不安な日々も この瞬間へつながってた [Drop] どんなに遠くても どんなに苦しくても ふたりをつなぐ 糸があった We were connected all along ずっとつながってた 君の声が 心に届く Never gave up hoping 希望を捨てなかった Always believing 信じ続けた 君がいるから 諦めなかった 君を想うと また進めた [HOOK] やっと伝えられた この気持ちを ずっと言いたかった その言葉を 「好きだよ」 「私も」 そんな簡単な 言葉なのに こんなにも 温かい [Final Chorus] 君がいたから 私はここで 君がいたから 僕はここに ふたりの気持ちが やっとひとつになる 長い道のりも 迷った日々も 全部この時へ つながってた 君がいる それだけで [Post-Chorus] Never alone You are my home [Outro] 優しい風が ふたりを包む 君がいたから 今ここにいる それがすべて それで十分 [End] 【Episode Story】 【第24話・君がいたから】 朝。静かな公園。夜の戦いが嘘のように、穏やかな光が包んでいた。ベンチに、幼馴染が座っている。眠れていないのだろう。少し赤い目。両手をぎゅっと握りしめたまま、何度も入口の方を見ている。昨夜から、主人公とは一切連絡が取れていなかった。戦いがどうなったのかも分からない。生きているのかさえ――分からない。それでも、幼馴染は家にいられなかった。主人公と最後に言葉を交わした場所。そして――「必ず帰る」と約束した場所。だから、気づけばここに来ていた。 「……きっと、ここに来る」 まるで、自分に言い聞かせるように呟く。風が吹く。木々が揺れる。そのとき―― 足音。幼馴染の肩が、小さく震える。ゆっくり顔を上げる。朝日。その逆光の中に、一人の人影が立っていた。 幼馴染の目が見開かれる。 「……っ」 声にならない。 主人公が、そこにいた。確かに、生きている。 主人公は、優しく笑った。 「……ただいま」 その瞬間。幼馴染が駆け出した。涙が溢れる。 「……っ!!」 主人公の胸へ飛び込む。強く。壊れそうなほど強く。主人公は少し驚いたあと、ゆっくり抱きしめ返した。 幼馴染の肩が震えている。 「……よかった……!」 涙声。 「ほんとに……よかった……!」 主人公は静かに目を閉じる。腕に伝わる温もり。帰ってきたんだと、やっと実感する。幼馴染は泣きながら言う。 「ばか……!」 主人公が少し笑う。 「ひどいな」 「だって……!」 顔を上げる。涙でぐしゃぐしゃの顔。 「もう会えないかと思った……!」 主人公の表情が少しだけ揺れる。 幼馴染は続ける。 「ずっと怖かった……!帰ってこなかったらどうしようって……!何回も考えちゃって……!」 声が震える。 「なのに……!」 主人公の胸を軽く叩く。 「なんでそんな平気そうに帰ってくるの……!」 主人公は静かに笑う。 「……平気じゃなかったよ」 幼馴染の動きが止まる。主人公は空を見上げる。朝の光。静かな風。そして、ゆっくり言う。 「最後の時、本当にもう駄目かもしれないって思った」 一拍。 「消えるかもしれないって」 幼馴染の目が揺れる。主人公は続ける。 「でも、その時――」 静かな声。 「君の声が聞こえたんだ」 「……え?」 「帰ってきてって。ちゃんと、届いてた」 幼馴染の目からまた涙が溢れる。主人公は優しく笑う。 「だから戻ってこれた。君が、俺を帰してくれたんだ」 幼馴染は涙を拭うことも忘れて、主人公を見つめる。主人公は少し照れたように笑った。 「俺さ、ずっと怖かったんだ」 「……?」 「自分の気持ちを言って、今の関係が壊れるのが」 風が吹く。主人公は続ける。 「だからずっと言えなかった。でも、戦ってる時に分かった」 主人公ははっきりと言った。 「俺は、君がいるから戦えた」 視線をまっすぐ向ける。 「君がいる世界を守りたかった」 幼馴染の呼吸が止まる。主人公は静かに言う。 「好きだ」 朝日が差し込む。 「子どもの頃から、ずっと」 静寂。幼馴染の目から涙が溢れる。でも今度は、悲しい涙じゃない。幼馴染は笑いながら泣いていた。 「……遅いよ」 主人公が少し困ったように笑う。幼馴染は涙を拭いながら言う。 「私だって……ずっと好きだった……!」 主人公の目が揺れる。幼馴染は続ける。 「でも、あなた全然気づかないし……。いなくなっちゃいそうになるし……!」 泣きながら笑う。 「…わたしも、やっと言えた」 主人公も笑う。そして、もう一度――今度はしっかりと、幼馴染を抱きしめた。 幼馴染も抱きしめ返す。 朝日が二人を優しく照らしている。長い戦いは終わった。世界はまだ続いていく。きっとこれからも、迷うこともある。苦しいこともある。それでも――守りたかったものは、確かにここにある。 そのとき、やわらかな風が、公園を静かに吹き抜ける。まるで誰かが、二人を見守っているかのように。


