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ひかりの呼吸

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V5.5

眠れない朝に 窓をあけた やわらかな風が 部屋をぬけた 昨日の涙は まだここにある それでも空は きれいだった うまく笑えない日もあるよ 言葉にならない夜もあるよ そんな自分を かくさなくても 今日はここにいていいんだよ そっと息をすって そっと息をはいて 胸の奥にある痛みまで 風にあずけてみよう ひかりの呼吸をするように 僕らは今日を生きてゆく 泣いたあとに見える空は 少しだけ やさしいから 何もできない日があっても 君の価値は消えたりしない 朝のひかりが肩にふれたら また一歩 歩けばいい 遠くで電車が走る音 鳥の声が朝をつれてくる 世界は僕を待たないけれど それが今日は うれしかった 立ち止まった僕のとなりを 季節は静かに通りすぎる 急がなくても 追いつかなくても 僕の速さで歩けばいい そっと目をとじて そっと耳をすませて まだ名前のない明日から 小さな音が聞こえる ひかりの呼吸をするように 心は何度も生まれかわる こわれそうな夜をこえて 僕は僕を 迎えにゆく 強くならなくてもいい 涙を忘れなくてもいい 抱えてきたものすべてが 今日の僕を作っている もしも君が今 ひとりで空を見ているなら 同じ朝のどこかで 僕もこの空を見ている 声は届かなくても 名前を知らなくても 同じひかりの中にいる それだけでいい ひかりの呼吸をするように 僕らは明日へ歩いてゆく 夢を大きく語れなくても 小さな願いを離さないで いつか笑えるその日まで 無理に笑わなくてもいい 朝のひかりに包まれながら 今日を静かに始めよう そっと息をすって そっと息をはいて ほら 新しい風がきた