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ウィンタークロス

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夜の街が ネオンをまき散らして笑ってる まるで 悲しいことなんて どこにもない顔して 駅前 雑踏 タクシーの列 ヘッドライトが 人を照らして 飲み込んで 見失わせる 私はそのひとりだ 信号が青に変わって みんな一斉に動き出す 私は ポケットの中で 何も鳴らないスマホを握りしめてる すれ違う人の数だけ きっと 名前と夢と 誰かを想う心があるのに 私には 誰も いない気がした きらきらしたこの街の光が こんなにも冷たいなんて 誰が教えてくれただろう 笑い声に紛れて ふっと立ち止まった コンビニのガラスに映ったのは 笑ってない わたしだった ほんとは 誰かに聞いてほしかっただけ ねえ、今日、さびしいって 理由もなく ただ、それだけって だけど 都会は 立ち止まることを許してくれない 人の波が 後ろから押してくる 私は 「大丈夫」って顔して また ノイズの中に 沈んでいく この街は たくさんの人生が走っていて だけど そのどれにも 私は混ざれない気がする 雪が降ればいいのに この光も この音も この焦りも ぜんぶ 真っ白にしてしまうくらい ねえ この夜のどこかで 同じように 誰かを探してる人がいるなら せめて その人にだけは 私の足音が 届きますように