錆びついた プラットホームに  風が吹き抜ける 昨日までの名前を ゴミ箱に捨てた 見送る影もない  午前零時の始発便 鉄の脈動が  震える、 僕の背中を叩く 誰かが囁いた 窓に映る 自分の顔が  少しずつ、 他人のように なって いく ​ 行こう! 光の河を越えて  名前のない 星の海へ 宇宙の跨ぎが 僕らの、 行き先を導く この身体が変わっても  心まで、 預けはしない 銀河の果てで 人間である 証明を探し出すまで 旅は 終わらない ​ すれ違う無人の列車 死んだ星の抜け殻 不老不死の夢を買い 魂を売った人々 彼らは微笑む  涙の流し方も 忘れたまま 隣の席の君は  なぜそんなに 悲しい瞳をして 遠い故郷の夕焼けの 話をするんだろう 「 失うこと 」だけが 僕らに重さを くれるなら ​ 走れ! 運命を振り切って 漆黒のレールの上 ネジの心臓が刻むのは 偽物の鼓動じゃない たとえ宇宙の 塵になるときも  後悔の一歩を刻みたい 無限の闇で  たった一つの「 命 」を 燃やすために 夜を 駆け抜けろ ​ 停車駅ごとに  誰かと出会い  誰かと別れ そうして僕らは  少しずつ 自分になっていく 「 永遠 」 なんて言葉に  もう意味はない 今、この一瞬が 消えない光で あればいい 夢の終わりは  まだ 見えなくていい ​ 行こう! 光の河を越えて  名前のない 星の海へ 宇宙の跨ぎが  僕らの行き先を導く この旅が終わる その場所で何を捨て 何を拾うだろう 銀河の果てで本当の 自分に巡り会えるまで 旅路は 続いていく ​ 遠ざかる青い星 流れる星屑の軌跡 君の声が 宇宙に溶けていく 「 さよなら 」は また会うための 約束