どちらともなく 交わす挨拶 世界のすべて 色づいてく 雨の学校 昇降口で キミの姿に ボクは気付いた 傘を忘れて 困ってたキミ ボクは笑顔で 声かけてみた 「どうしたのかな?」 「傘ないのかな?」 「だったらボクと、帰らないかい?」 そんな勇気が ボクには出ない 雨音だけが 心に響く 手を伸ばせない そこにいるのに ボクはどこまでも 意気地なしのままだ 晴れた週末 本屋の中で 彼の姿に 私は気付く 本を立ち読み 微笑む彼に 私はそっと そばで囁く 「なに読んでるの?」 「隠さないでよ」 「私だけには、ちょっと教えて」 そんな勇気が 私にはない インクの香り 鼻腔に残し 声が出せない そこにいるのに 私はいつでも 意気地なしのままね どちらともなく 交わす挨拶 世界のすべて 色づいてく 視線だけでは 伝わらないね 勇気を出して 言葉を交わす 心に芽吹く 小さな蕾 笑顔の水で 花と開いた 想いだけでは 伝わらないね 肩が触れたら 鼓動伝わり 気持ちは熱く 瞳が潤む 近づくふたりは 手を繋いだ