すすけた空に 飲み込まれた月 砕けた夢を 踏みしめ歩く 優しさなんて 役に立たないと 誰かが笑う 夜の底 震える声でもいい 涙で滲んでもいい 消えない鼓動が ここにある 闇が喉を締めつけても 絶望が牙をむいても 私はまだ 膝をつかない 折れた翼で 空をにらむ 世界が私を拒んでも 孤独が身体を裂いても このむねのおくのひだけは 誰にも 奪わせはしない 凍りついた街 灰色の朝 壊れた鏡に映る私 傷だらけでも 醜くても それが真実なら 抱いていく 冷たい雨に打たれても 過去に縛られても かすかなひだねは 消えない 闇がすべておおっても 光が見えなくなっても 私はまだ 目を閉じない 黒い空へ 叫び続ける 砕け散った未来でも 血に染まった道でも この鼓動が続く限り 終わりを 認めはしない 奈落の底で 手を伸ばす 沈みながらも 掴み取る 最後のひとしずくの 熱 「希望」なんて綺麗じゃない 泥にまみれた 執念だ それでも私は 抱きしめる この暗闇ごと 闇が私を飲み込んでも 声が掠れて途切れても 私はまだ 呼吸をする それだけで あらがいになる 砕けた世界の真ん中で 一人きり立ち尽くしても このむねの奥のひだけは 絶対に 消さない