
思春期が始まる前に止まった身長 去年と同じ数字 並ぶのが嫌で バレないように踵浮かせてた 長めに仕立てた制服のスカートは 今年も長いまま あたしのカラダは 急いで大人になった 知らない声に「嘘つき」と呼ばれたこと 骨が伸びる痛み 朝まで耐えたこと 少しもいいものじゃなかった そう思ってた日が今は懐かしい 先生 爪先で高く立つバレリーナは 幸せですか? 嘘も完璧に隠せたら 努力と呼んでもらえますか? 先生 主人公の気持ちわからないのは 端役だからですか? 挿絵で笑う強い目の少女は たぶんあたしより背が高いのでしょう lululu いつのまにか ピルエット ひとりだけ踊れなくなって アベレージがあたしを置いてった 教室にさんざめく少女たちの声 くるみ割り人形のオルゴール 陶器のバレリーナは無表情で回る なんて不自由な、終わりある美しさ ジゼルみたいにあっちへ行っても踊りたい 先生 この爪先の痛みは 思春期が終われば忘れますか? それでも踊り続けたら 花が羨んだアリスになれますか?

