
静かな波の向こうで はじめて揺れた小さな音 まだ名前も持たぬまま ひとしずくの歌が生まれた 風はそれを運び去り 雨はそれを繰り返した 誰も知らぬ旋律が 深い青へ溶けてゆく ひとつの音はやがて重なり 遠い響きを呼び寄せる 歌え まだ見ぬ空へ向かい 越えられぬと思った今日に 小さな声が重なるたび 旅路は続いてゆく 歌え 遥かな光の先へ 見たことのない朝を探して 幾千の響きを抱きながら 終わらぬ旅を続けよう 蒼い揺らぎを離れた音 大地の上で踊り始める 高く昇る調べもあれば 深く沈む音色もあった 風渡る歌が生まれ 森の響き 木霊する 消えていった旋律さえ 静かに胸へ積もってゆく 別れの音も途切れぬまま 新しい歌へ繋がってゆく 歌え まだ見ぬ空へ向かい 越えられぬと思った明日へ 幾度も迷い立ち止まり それでも歩いてきた 歌え 遥かな光の先へ 誰も知らない地平の向こう 重ねた響きを道標に 終わらぬ旅を続けよう 遠く遠く聞こえている 波の音 土の鼓動 風の調べ 火の歌 名もなき旅人たちの歌 それらはすべて 同じ旋律の続き 響け まだ見ぬ夜を越えて 新しい朝を迎えにゆこう いつの日かこの旋律が 届かぬ場所へ辿り着いても 響け 遥かな星の彼方で 新しい歌を見つけるため 幾千の音色抱きながら 旅路は続いてゆく 幾億の歌を紡ぎながら 旅路は続いてゆく


