
[Mysterious Piano Intro] [Verse 1] ネジを逆に巻けば 君の涙は 乾いて目蓋の奥へと帰るだろうか 「初めまして」に向かって歩く僕らは 終わりから見れば ただの正しい間違いだ 左回りの針が 僕の若さを削り取っていく [Verse 2] 「ごめんね」と言った 君の口元が 「ありがとう」の形に変形していく 過去を美しく塗り潰すために 僕らは記憶という名の 絵の具を薄めている 進むことが正義だと 誰が歯車を噛み合わせた? [Chorus] 巻き戻せ 巻き戻せ この歪んだ夜を 秒針が過去を抉り出しても 僕らはまた 同じ場所でボタンを掛け違える 時間を戻したところで 僕の心が変わらなけりゃ 結局 同じ痛みに辿り着くだけの 左回りのストーリー [Verse 3] 若気の至りという名の免罪符を 歳をとるたびに 欲しがってしまうのは何故だろう 時計の文字盤をひっくり返して 裏側の錆びた鉄くずを 「愛」と呼び合っていた 静かすぎる部屋に カチ、コチ、と僕の皮肉が響く [Bridge] もしも出会う前の 赤の他人になれたら 君は僕を見つけないでくれ すれ違うだけの スクランブル交差点で 今度は正しく 他人のままでいよう それが僕の 精一杯の「優しさ」のつもりだった [Chorus] 巻き戻せ 巻き戻せ この愛しい日々を 出会いの瞬間まで 針を走らせて 「さようなら」から始まる 恋があってもいいだろう 時間を戻したところで 君を好きになった事実は 左に回る針じゃ 消せやしないのに [Outro] カチ、コチ、カチ… 逆さに進む世界で 僕だけがまだ 未来を向いて泣いている ネジが切れる その瞬間まで 君のいない過去へ 落ちていく [Fade Out] [End]

