朝のコンビニでコーヒーを買う 寝ぼけたままレジに並んで 残高が足りずに財布を探る それだけで 心が少し揺れる 通り過ぎる話し声 イヤホン越しに染みる 知らない誰かの笑い声が 遠く聞こえて落ち着かない 何も言わず歩くほうが すべてが軽く感じる日もある 信号が青に変わるまで 足元だけを見ていた ねぇ? 少しでいいから 現実を忘れる時間がほしい 今日がどんな顔をしていても 目を閉じれば 違う景色が浮かぶ気がして 電車の窓に映る僕は 誰か他人みたいで それでも生きている セツナユメミシ 帰り道のアパートの階段 足音が重く響く 部屋の空気が冷えたままで 靴を脱いで動けなくなる 冷えた弁当を温めながら レンジの音に耳を預ける 誰にも触れない時間が 逆に寂しさを連れてくる テレビの明かりが 壁に影を作って揺れる 思い出すほどの出来事もないのに 胸が少し痛む ねぇ? あと5分でいいから 静かに夢を見させてほしい 深呼吸ひとつで 何処か知らない場所へ行ける気がする 夜風に触れた窓辺に 言いかけた言葉が滲んで そっと目を閉じる セツナユメミシ 明日の朝また 同じ道に立っても 心の隅に残る夢を 誰にも気づかれず抱えて セツナユメミシ