
[Verse 1] 燭の揺れ 髪を整え 鏡の中で 他人の笑み 「おめでとう」と 壁の向こう 胸の奥で 音もなく鳴る 障子越し 筆の響き 「いえのため」と 誰かが言う 沈む石のように 覚悟を抱く [Chorus 1] 橋を渡る 花嫁の列 風が袖を 静かに撫でる 太鼓はなく 足音だけが 帰れぬ道を刻む ねえ となりぐにのとのさま まだ夢でしか 逢えませぬ 「まつりのため」と唱えながらも 星の光に いのる [Verse 2] おびの色を 闇に沈め あかの想いを 胸に隠す 笑うじじょに うなずきながら 小さな欲を 誰にも見せぬ [Pre-Chorus 2] 顔を知らずとも とつぐ定め 心だけは 先に渡る 一度だけでも 見上げてくれたら それで よろしいのです [Chorus 2] 春の峠 花が散り かごの内で 息を潜める 遠き旗が 霞に揺れ 迎えか 別れかも知らず ねえ となりぐにのとのさま どんな声で 名を呼ばれますか 選べぬ命に 生まれし身でも 静けさの中で 生きられたなら それで 十分でございます

