朝の光が先に来て カーテン越しに部屋を撫でる 君の重さがまだそこにあって 起きる理由を一個もらう 呼ばなくても目が合う それだけで全部わかって 急ぐふりして わざとゆっくり支度する 置いていくね、ごめんね 言葉にはしないけど 知らない世界を歩く間 君の時間は静かに流れる それでも帰る場所に ちゃんと君がいること 思い出すたび 少しだけ強くなれる いつのまに覚えたの 私の好きな時間 コーヒーが冷める頃 足元に丸くなる癖 ほんとは気づいてる 同じ速さじゃいられないこと だから今日の温度を 忘れないように触れてる ずっと一緒に、なんて 軽々しく言えないけど 君が眠るこの部屋は 確かに私の居場所 君の気配がするたび ちゃんと帰ってきたって 思えるの それだけでいい もしも君が 全部わかってしまったら たぶん泣いてしまう だから今は 何も知らないふりをして 置いていかないよ、ちゃんと この手の中に残すから 今日の君の重さも 呼吸も ぬくもりも いつか思い出になるなら 優しいままであってほしい ねぇ、今日も呼ぶよ いつもの声で 聞こえてるなら それでいい


