アルコール。文庫本。音。 夜だけが いつまでも居場所 夜だけは いつだって味方 湿った空気の匂い もうあの暑い日の匂いはしない 虫がなく。風で冷える。手足。 暗くてもみえる濃淡が世界 猫。熱。波の音。 この夜にいる猫はいつも優しい 冷えた手を 熱でつなぎとめて もう無理にしぼる声はなくていい アルコール。夜。足音。 夜と朝の 境界線を待って歩く 踏みはずす。また落ちて。ない道。 いてもいい。そんな場所はない。