
[Intro] [Silence] [Verse 1] [Dry male baritone vocals] まあ、小さい頃から命のお勉強っていうのはよくやってきました。 具体的に言えばそうですね、無意味に巣に向かって列をなす蟻の軍隊を靴底で踏んづけたり、 カマキリの入った虫かごにショウリョウバッタなんか入れてあげて、ずっと観察していると、 ものすごい勢いで捕まえて、ムシャムシャと食べ始めるんですよ。 あれは初めて見た時感動したなあ。目をキラキラ輝かせて見てましたよ。 子供っていうのは無邪気で好奇心旺盛で、時には残酷なことだって平気でしてしまう。 でもそういう過程を経て、みんな大人になるんです。必要なことなんですよ。 [Bridge] [Rhythmic thuds begin, 85 BPM] [thud] [thud] [thud] [thud] 最近は部屋にやたらと蜘蛛が出るんですよ。 蜘蛛は子供の頃から嫌いでね。だってあいつら気持ち悪いでしょ? 足が多いし、勝手に私の部屋に上がり込んできやがるんですから。 機嫌がすこぶる良い時なんか、そっとティッシュに包んで窓の外に投げてあげますけどね。 基本は丸めて潰してしまいますね。 蜘蛛の一匹二匹いなくなったところで、食物連鎖が崩れるなんてこともないでしょうし、 私もそんなに暇ではないんでね。でもずっと部屋にいられるのも気に障るので、 手っ取り早くゴミ箱に放り込むんですわ。 [Verse 2] [thud] [thud] [thud] [thud] で、何の話でしたっけ? そうかそうか、もしも私が巨人だったら、足元の小さな人間とどう接するかって質問でしたね。 なかなかにおもしろいことを考えますね、あなたは。 結論から言うと、同じ人とは見れないでしょうね。コミュニケーションを取ろうなんてことは考えないかもしれない。 私はウルトラマンが好きでね、あれだけ大きな体でも人間と対等に接してくれるし、守ってくれる。 憧れますけど、実際はああはならないでしょうね。 やっぱり小さい生き物が足元を歩いてたら、何をするかわからないし、気持ち悪いと感じてしまうのは仕方がないと思います。 子供だったら、蟻と同じように踏みつけてしまうかもしれない。そこに深い意味はないんですよ。 [Outro] [Heavy metallic clanging thuds] [clang] ほら、[clang] また [clang] 聞こえてきましたよ。 [clang] 彼らの [clang] 足音が。 [clang] 今日も [clang] ドシン、[clang] ドシン、 [clang] ドシン、[clang] ドシンと [clang] 街が壊されていく。 [clang] なすすべもなく [clang] 怯える人間たち。 [clang] 逃げても [clang] 逃げても [clang] 彼らは追いかけてくる。 [clang] もう [clang] 何人の命が [clang] 消されたのだろう。 [clang] あまりにも無邪気な [clang] 巨人によって。

