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ハロルドへのおねがい

些細なお願いと、重要なお願いがあります。どっちから聞きたい?」 「え?」 「どっち?」 ゆりは首をかしげて聞いた。ゆりは部屋の椅子に座り、ハロルドも椅子に座った。ハロルドはなんだか怪訝な表情である。 「些細な願いってなんだ?」 「ハロルドの手形が欲しいって言ったらくれる?」 「……え? 手形?」 「ハロルドの手形を、教会に飾りたいの。信者のみんなはハロルドの手形をみて、ああ、なんて立派な手なんだろうって感激すると思うの」 ゆりは超真面目に語っていた。 「手形なんてどうやってやればいいんだ?」 「そこは天才ジェラルドが考えたら、閃いてくれるんじゃない?」 ゆりはジェラルドに丸投げしていた。 「ちなみに実際に神様の手形を飾ってある教会ってある?」 「さあ、聞いたことがないな。あ、そういや昔、私の拳でめり込んだ神殿の柱が、そのまま飾られていたことがあったな。それくらいかな」 「そうなんだ。じゃあ、ジェラルドにちょっと相談してみてね。じゃあ次に重要なお願いを言うわね. スペード様と付き合う許可が欲しいの」 「なんだって?」 「スペード様、結婚しないんだって、あれ、誤解だったみたいだよ」 「だれに聞いたんだ」 「本人」 「いつ会ったんだ?」 「スペード様と文のやりとりをして知ったの」 夢の話をするとややこしいので、ゆりはとりあえずそうしておいた。 「スペードはその気はないんだろ?」 「はっきり断られましたよ。でも、とりあえず、今はスペード様のお友達になりたい。そして、もしかしたらいずれそうなるかもしれないし、一生お友達のままかもしれないんだけど、スペード様はハロルドの所にいるみたいだから、内緒にして後でばれると大変だろうから、先に話をしておこうと思って」 「お前、執念深すぎだろ。断られたのなら、さっさとあきらめろ」 「心底嫌われたらあきらめるわよ。今は恋人になるとかいう関係はまったくないけど、とりあえず許可だけください」 「お前、そんなにスペードが好きなのか?」 「スペード様には縁を感じるんだもん」 「じゃあ、私とスペードならどっちが好きなんだ?」 「ハロルドに決まってるでしょ。ハロルドのことは、神の国ではおっとみたいに思ってる」 「おっと?」 ハロルドはゆりのおっとの顔を思い浮かべ、「お前のおっとは一番つまらん位置にいないか?」と言っていた。 「そんなことないわよ」 「よく私にそんな話ができるな」 「だって、黙っていろいろするのもいやだったから。スペード様がハロルドと全然関係ないのなら黙ってたけど」 ゆりはクーガのことはハロルドに言うつもりはなかった。 「……まあ、実際のところ、本当に子供ができるなら、スペードだろうがだれだろうが、お前にくれてやってもいいくらいだ。子供は本当に貴重だからな」 「じゃあもし彼と仲良くなっても怒らない?」 「好きにしろ」 「子供ができた。お前、ねらってうんだだろう」 「まさか」  まあ、実際のところ、本当に子供ができるなら、スペードだろうがだれだろうが、お前にくれてやってもいいくらいだ。子供は本当に貴重だからな 「じゃあもし彼と仲良くなっても怒らない?」 「好きにしろ」 「子供ができた。お前、ねらってうんだだろう」 「まさか」