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午前一時

V5.5

[Intro] (Almost silent minor-key piano, low cello, held breath) 「……大丈夫ですか?」 [Verse 1] (Quiet, tense, fully melodic) 真夜中に送ったひと言 青い画面に返事が浮かぶ 「ちとだいじょばない。 震度六強 揺れたから」 食器割れるし モニターぶっ倒れるし 家のなかちゃんぽんやし いつもの言い方なのが 余計に気にかかる 九州って地震の少ない 土地なのに…… 役に立たない言葉だけ 画面の前に浮かんで消える [Pre-Chorus] (Slightly rising tension, no comic emphasis) 「断水も解消したから 今からペヤング食べる」 うむ…… こんなときにナンですが 九州って ペヤング売ってたんだ…… 「ペヤング普通に売ってます」 その短い返事に 少しだけ息が戻る [Chorus] (Full heartfelt vocal, serious and emotionally open) 顔も見たことないのに なんとなく九州なのは知っている 何度か人間関係 嫌になって 転職したことも知っている 知らないことの方が多いのに 今夜眠れないのは気にかかる そんなやり取りが続く 午前一時 なんだかんだで 三年か [Verse 2] (Steady tension, messages crossing one after another) 「暫く地震が止まってないので もしものことが無いように 地震対策を 再確認してくださいね」 「あと皆様 大事ないですか? ありがとうDさん!」 自分が一番揺れたのに 先にこちらを気にしてる 関東は問題なし。 名古屋はとんでもない大雨 離れた場所の異変たちが ひとつの画面を飛び交ってる [Pre-Chorus] (Restrained, increasingly uneasy) 「減圧供給 本気でチョロチョロしか出ない シャワー無理やね カピカピやが仕方ない」 電気は復旧か…… エアコンはつきそう? 「最初から電気は 大丈夫やった」 水は…… チョロチョロを風呂に ためておく作戦? 「思いっきりひねってためといて いきなり解消したら ドバドバ出て 大変なことになりかねない」 ……まあ、そうね 隊長、 多分気にしなきゃいけないの そこじゃないです [Chorus] (Full emotional intensity, sincere and serious) 顔も見たことないのに なんとなく仕事の愚痴を知っている 辞めたいと言っていた夜も 結局続けていた朝も 役に立つ言葉は出てこなくて いつもの調子で返している そんなやり取りが続く 午前一時 なんだかんだで 三年か [Verse 3] (Drums slightly stronger, tension remains unresolved) 「まぁ、今日は寝れそうにないな」 うむ…… 揺れが収まらないか 「なかなか。 こんな状況なのに明日は 会社普通に出勤。 脳みそ腐ってる。 連絡あった」 まぁ、雇用を守るためには 会社止められないもんね 辛いところだよね 「地震に気をつけてくださいね 出勤退勤時にも 起こる可能性はありますから」 ……Dさん さっきから少しずつ 会話がずれている (……Az、おまえもな) [Bridge] (Drums fall away, fragile piano and low cello, exposed and sincere) 誰も同じ場所にはいない 誰も同じ答えを返せない 心配の形も少しずつ違って 言葉はうまく噛み合わない それでも通知を閉じられず 返事が来るたび確かめてる どうか朝まで何もなく この会話が途切れないように (Low cello rises beneath the final line) (Drums and distorted guitar gradually return) (Hold a tense suspended chord) (Brief silence) [Key Change: Up One Semitone] [Final Chorus] (Full band, strongest sincere vocal, urgent and emotionally exposed, never triumphant) 顔も見たことないまま なんとなく三年が過ぎている 住んでいる町も 本当の名前も 知らないままで話してる みんな少しずつずれていて 役に立つ言葉も出てこない それでもやり取りは続く 午前一時 なんだかんだで 三年か (Hard stop)