
[Spoken Intro, quiet crowd ambience] (Audience) ざわめき ざわめき (Audience) 夜の会場に 小さな灯りが増えていく (MC) みんな スマホの灯りをつけて (MC) 今夜だけ この会場を月あかりにして [Crowd Chant, soft and distant] (Crowd) sleeping princess (Crowd) sleeping princess [Spoken Intro, intimate female vocal] (MC) 眠っているあの子に届くくらい (MC) 静かに 名前を呼んで [Chorus, soft live arrangement] sleeping princess あの子は 目を閉じたまま 光の海のすみで 夢だけ強く抱きしめていた 止まった時間に みんなの灯りだけがさして だれも触れられない ガラスの心臓 そっと呼んでも届かない 眠りの姫 [Verse 1] 眠り姫だった あの子は 都会の片すみに 通知切ったまま 画面のひかりも消していた 高層ビルの森が 窓ガラスに逆さに揺れて 誰もいないホームの風が 夜と心を裂いていく 机の上で 枯れかけたバラがひとつ残っていた [Pre-Chorus 1] 終電前のベルが 胸の奥でも鳴りひびいて 置きざりのままの言葉が 舌の裏でつめたくなる ビルの森の影だけが やさしく肩を抱きしめて あの子は 深い眠りへと ゆっくり沈んでいった [Chorus] sleeping princess あの子は 目を閉じたまま ビルの森のすみで 夢だけ強く抱きしめていた 止まった時間に 画面のひかりだけがさして だれも触れられない ガラスの心臓 そっと呼んでも届かない 眠りの姫 [Verse 2] 写真の中の笑顔だけが べつの人みたいで 過去の投稿だけが まだ朝の色をしていた 通知を切ったその日から 世界は 加速をやめないまま 置きざりにされた心だけが 暗いビルの森で凍えていた だれもその沈黙を 呪いだとは呼ばなかった [Pre-Chorus 2] だれかがためらいながら ひとことだけメッセージを打って 送信の矢印だけが 闇の中で小さく光った それでも画面の向こう側は 深い眠りに閉ざされたまま ビルの森の夜景だけが 彼女の影を抱きしめていた [Chorus, emotional build] sleeping princess 名前を呼ぶ声が震えて ビルの森のざわめきさえ 涙に溶けてにじんでいた 止まった時間を 抱きしめて泣きたくなる夜に 割れそうなくらい ガラスの心臓が鳴って それでも届かないままの 眠りの姫 [Bridge, sparse piano and strings] もしあのとき だれかが本当の名前で呼んでいたなら 机の上のバラは ちがう朝を見ていたのだろうか ビルの森のきらめきが 棺じゃなく道しるべになって 眠り姫の物語は べつの終わり方を選べたのだろうか [Spoken Interlude, quiet crowd ambience, no drums] (MC) 届かなくてもいい (MC) それでも今夜だけは 呼んであげて [Call and Response, soft crowd] (MC) sleeping princess (Crowd) sleeping princess (MC) 目を覚まして (Crowd) 目を覚まして [Final Chorus, dramatic live crescendo] sleeping princess みんながもう諦めかけた夜に ビルの森じゅうの灯りが 一斉に彼女を照らしていた 止まった時間を砕くように 胸の奥で鐘が鳴り響き 紅いバラのとげまでも 生きたいと叫んでいた 「目を覚まして」と世界じゅうが叫ぶ sleeping princess [Crowd Chant, emotional, fading into silence] (Crowd) 目を覚まして (Crowd) 目を覚まして [Outro, bittersweet ending] ビルの森のあいだを 朝焼けがゆっくり染めていく 机の上のバラは だれも見ないまま散っていった だれかの通知が鳴るたびに あの子の名前を思い出す [Spoken Outro, audience applause fading] (MC) ありがとう (MC) この灯りが どこかの誰かに届きますように [Audience Applause, fade out]

