
静かな朝に 風が告げる まだ見えぬ 運命の影 合抱の木も 毫末より 歩み出すのは 足下から 人はなぜ 大きな形に 囚われ 道を見失う 聖人はただ 波を立てず 無為の中に 力を知る --- 兆しの風を 聞けるなら 嵐はまだ 遠くにある 為すをやめ 執るを捨て その手は空を 抱いてゆけ --- 智を競えば 世は乱れ 愚に見える 道こそ深し 赤子のように 澄む心 その愚は 天の知恵 江も海も 谷を抱き 低きにありて 王となる 上に立たんと 欲すなら 先に身を 後にせよ --- 兆しの風を 聞けるなら 嵐はまだ 遠くにある へりくだり 流れとなり その身を深き 海に変え --- 天下の声は 笑うだろう 「大いなるは 不肖に似たり」 だが胸に 三つの宝 慈と倹と 先に立たぬ勇 慈しみあれば 恐れずに 倹めば 広がりを得る 争わずして 誰よりも 遠く 大きく 光る道 --- 兆しの風を 抱きしめて まだ形なき 始めを知る その愚を その優しさを 天の道が 照らすまで --- 無為の空に 花は咲く 静けさこそ 強さの証 兆しの風よ 永遠に 道を歩む者へ 歌え

