
[Verse 1] 錆びた踏み切りが 今日も動かないまま 風に煽られたビニール傘が 道に転がる 足音だけが 自分の存在を示してる たまに忘れかける 息をしてることさえ 答えはもうないのに 想いが巻き戻っていく 誰にも話せなかった 言葉の欠片たち 透き間風を感じる夜は 過去の声が浮かぶ その呼吸すら 今はもう つくり話みたいで [Verse 2] 「時は過ぎた」と云えば楽だけど けずれた爪が あなたをなぞりたがる 心なんて呼ばれた器 とっくに割れて 欠片をそろえるほど 不器用じゃない [Chorus] 熱情というには 音が重すぎる だけどたしかに あかりはまだ消えていない 焦がれるような嘘はつかない ただ静かに まだ終われないだけ [Verse 3] 誰も踏みこまない 団地の屋上から 遠く見下ろす夜の街のかたちが あまりに同じで 滑稽なほどで 動けないわけじゃない ただ戻れないだけ 探していたのは 記憶じゃなくて輪郭 笑った声も もう信号のノイズみたいで ただ生きてただけのふたりが どこかで交差してた それだけのこと [Bridge] 深くもない意味におぼれていた過去 あさはかな願いが 背中を焦がす 「好きだった」と云えば 安っぽくなるから そんな言葉すら この歌に残さない [Chorus] 熱情というには 優しさがなさすぎる けれど否定できるほど 正気じゃない 冷たい風が 今日も肩を打つけど まだ凍えていない まだ終わっていない [Outro] 言葉をけずった先に残った このざらついた声だけが 私の全部かもしれないと思ったら 少しだけ 歩けた気がした

