駅前のパン屋で 君はいつもの 塩バターのパンを 半分くれた 「好きな人できた」と 笑う横顔 聞いてないふりで 袋をたたむ 平気だよって 先に言うたび 本当の気持ちは 少し遅れる 気にしない 気にしないって 笑ってごまかす 帰り道 君の恋を応援するよ ほんとは少し 胸が痛いけど 気にしない 気にしないって 言うたび君が 近くなる 友達のままで 隣を歩ける 今日はそれだけで うれしいよ コンビニの傘を 君に渡して 濡れた袖口 気づかれないように 「また相談していい?」なんて そんな顔されたら 断れないよ 大丈夫だよ いつもの調子で うなずく私を 君は知らない 気にしない 気にしないって 軽く言えたら いいのにな 君の話を聞く帰り なぜだか空まで やさしく見えた 気にしない 気にしないって 笑う私も ほんとの私 いつか言えるかな 好きだよって 今はこの距離が 宝物 次の休みは あの店に行こう 新しいケーキを 食べに行こう 君が笑うと 私も笑う そのことだけは 隠さなくていい 気にしない 気にしないって 今日もふたりで 笑い合う 君の恋にも 私の恋にも まだ続きがある それでいい 気にしない 気にしないって 風にまぎれて つぶやいた 友達のままで 隣を歩く その先のことは また今度 「また明日ね」って 手を振る君に 「うん、またね」って 笑って返す 気にしない、って 今日は少しだけ 本当だよ


