
❷×7️⃣×3️⃣ ホモ・メランコリ
𝔸𝕀𝕌【𝔸udible 𝕀dol 𝕌niverse】 音楽プロジェクト"𝙇𝙄𝙉-𝙜𝙞𝙧𝙡 𝙉𝙐𝙈𝘽𝙀𝙍𝙎"が描く一大叙事詩 𝔸𝕀𝕌 # 5 - 6 https://suno.com/playlist/4e179df0-d129-4cf5-ba7a-fe8229949d05 [総集編] 3分でわかる 𝔸𝕀𝕌 https://suno.com/playlist/b46c3510-4f2f-49ad-8833-d42157db6a56 ↶⇃↧↡↓⇣⇟⇓⇊ 🆂🆃🅾🆁🆈 is below ⇊⇓⇟⇣↓↡↧⇂↷ ─────────────────────────────────── ❷ ニセ✡ばっちゅ~ (pÅq) 「誰が呼んだか知らないが ソイツらの名前は ニセ✡ばっちゅ~ 💔」 「ばっちゅ~?𝖵ⁱ𝗋♰𝗎𝖾?」 「贋物 (pÅq) 注意」 PLAYLIST (pÅq) https://suno.com/playlist/158d40ee-13c9-447d-aaba-ff20d7103efa 7️⃣ SeⅦeN♰H [erotic+eroica female vocal,industrial hiphop, dariacore,digicore] [Trip Hop with Footwork elements, futuristic synthwave, dark atmospheric beats, futuristic synth] 「♰he "A"nti "I"dol」「ヒトも神も愚か。作り出すのは”陰”ばかり」 「今こそ解かれし第七の封韻」「聖・俗・性・賊」 「不可避な世の中に産まれし無価値な言葉たち」 PLAYLIST 🔞(❼Д❼) https://suno.com/playlist/bb958d62-30d4-442b-8e2d-e923461db6e7 3️⃣ 3vE [epicpop,tribal ambient,orchestra,spacesynth,Neoclassicism,soul trap] 「verse,venus,versus」「虚像=実像=偶像の三位一体」 「Eve of the Revolutionary Evolution/進化革命前夜の歌姫」 「蘇生・在世・覚醒 -revive/survive/perceive-」 PLAYLIST (Ⅲ3Ⅲ) https://suno.com/playlist/e36f5ec2-7a9a-4cef-b274-f93399b24e81 1st COLLABORATION 2️⃣&7️⃣&3️⃣ UNDER WORLD https://suno.com/s/bpD5QSLjakIuAjhJ ───────────────────────────────────────────── 🔞※グループコンセプト・楽曲の特性上、性的表現および暴力表現が含まれています。 Disclaimer: Due to the group’s concept and the nature of its music, some content includes sexual and violent expressions. ───────────────────────────────────────────── 🅻🆈🆁🅸🅲 [❷ ニセ✡ばっちゅ~] 狭い部屋 FELLAS 彫りかけの彫刻 書きかけの原稿 性的絶頂 有機生物構造 つまりORGASMとORGANIS-ATION 定期的に生きていきたかねえと塗りつぶした旧知の肖像 PORTLATE is in THE OLD DATE 腫れ物にさわるような使用上の注意 厨二 銃に幻惑されて SHOOT-GUN AND GANG AGE ばっどちゅ~にん チューインガムに夢中になっては破裂して唾飛ぶ宙に 十人十色の稚気 獰猛BEAST 慟哭 瞠目 峡谷 牢獄 広告購読 「ARE YOU レミングス?」 孤独な王国のFLEMINGS 表にゃ出られぬホモ・メランコリ 誰にも相手にされなくて なけなしの言葉 このメロディ 黴生える思い出 [7️⃣ SeⅦeN♰H ] 「なせばなる」なんて虚無的な暗示 自己完結型賛辞招く惨事 脳内第三次世界大戦的産婦人科から生まれました 過剰繁殖 勝手な燔祭 吸って吐いてHIになってシャンハイ 燻したカタクリ いよいよマキナ崇拝 切り刻まれた架空少年 切り開くとユリイカ 馬骨ホムンクルス鳴らすムジーカ 絶滅危惧 メッキ剥がれたヒエラルキー くたばれ胎内回帰願望者 地割れから始まる画期的天啓 そうだボーダレスな世界が滂沱するなんて醗酵した典型的エッセイ 吐きだせ消費期限切れた血清 ろくに話せないホモ・メランコリ 苦し紛れに嘘つくだけ 日暮れても飽きない独り遊び 事切れたのは誰 [3️⃣ 3vE] 暗黒小説 黒いユーモア 幾何学的発想 楕円形の薔薇 不細工な心臓 四枚の襞 生乾きシャツ コンプレックス 飼いならされたユニコーン 四畳半で排泄する 夜のまにまに あえぐようなシャンソン 寒がる卵巣 ほら未だに朝日はのぼらない 表にゃ出られぬホモ・メランコリ 誰にも相手にされなくて なけなしの言葉 このメロディ 黴生える思い出 表にゃ出られぬホモ・メランコリ 人はポエムにはなれなくて いつから操られていたんだ 言葉に 己を殺した己 ろくに話せないホモ・メランコリ 苦し紛れに嘘つくだけ 日暮れても飽きない独り遊び 事切れたのは誰 表にゃ出られぬホモ・メランコリ 人はポエムにはなれなくて いつから操られていたんだ 言葉に 己を殺した己 なのに、誰も殺せない ホモ・メランコリ ─────────────────────────────────── 🆂🆃🅾🆁🆈 第6章 『 𝐃𝐑𝐄𝐀𝐌 & 𝐃𝐑𝐄𝐀𝐌 』 vol.25 第八圏 ―― 感情の矛盾 "嫉妬"、あとは好きにしろ――。 《Hræsvelgr》が飛び去る間際、"傲慢"は言った。 「総力戦ねぇ、相変わらず性格が悪い」 "嫉妬"の隣で乾いたクランベリーを摘まみながら、"暴食"がつぶやいた。 「こりゃぁ、戦争じゃねえ。ただの処刑だろうが」 天使六人を閉じ込めたシャンデリア、さながら牢獄のような構造物は依然として《NORN》により供給される喜怒哀楽の綯い交ぜになった偽りの幸福を、天使たちの意識に与え続けている。 「まだ、あったのか、その木の実」 「二袋目だ」 「何袋あるんだよ」 「これで最後だな。食い足りなかったか?」 「黙れ」 二人の間に"強欲"が身を乗り出してきた。 「悦楽の続きを仕切りなおしてもいいだろうか。ここでこうして眺めているだけではつまらぬ。"憤怒"を待つとはいえ、いつ来るか分からぬものを無心で待てるほど、おれは心が広くない」 「広くないのは知ってるぞ、"強欲"。だが、お前の趣味は飯がまずくなる」 「"暴食"、貴様、何をぉ言うかぁ!おれはこう見えて非常にグルメだ。貴様みたいな大食漢がグルメを語るな」 「お前のどこがグルメなんだよ。ただの浮気性じゃねえか」 「美的感覚の分からぬ奴だな、貴様は!」 「"強欲"、"暴食"、痴話喧嘩はその辺にしておけ。ほら、到着だ」 背後の空から甲高い飛行音が響いた。 暗雲の隙間から、血塗られた角が突き出す。否、あれは箍の外れた"憤怒"だ。奴の体温上昇は、周囲の大気まで紅潮させる。 「おいおい、登場前から本気モードかよ」 「"憤怒"め、早く着き過ぎだ。愚か者が。おれの出番をどこまでも削りたいらしいな。……だが、どうして、後ろから飛んでくるのだ」 シャンデリアの一辺に着地した"憤怒"は、腕に抱えたガブを足場に下ろすと、身震いをして、吼えた。 全員の耳を劈かんばかりの咆哮は、環境にも響く。ホログラムが切れ切れになり、本当のテクニアの何かが崩れ、砂埃が舞った。 空気の振動がシャンデリアを揺らすばかりか、その表面に細かい罅を入れ、鎖がじゃらじゃらとか細い音を立てた。一瞬、この場を支配している《NORN》の構築した環境が途切れ、日光のグリッチが場を照らすまでに至った。 「なにやってんだ、あの馬鹿は」 「シャンデリアにヒビが……おれのシャンデリアにヒビが!!」 "強欲"が飛び出す。"憤怒"まで数メートルの範囲に一瞬で移動すると、その脳天めがけてサーベルを振り下ろした。サーベルは"憤怒"の顔の手前で硬直した。赤い刃の陰から、"憤怒"の目がぎろりと睨み返す。刃は、"憤怒"の額から突き出た角が突き刺さり、そこで止まっていた。 「くそっ、だから嫌いなんだ、貴様のその能力は!!」 舌打ち、歯ぎしり、罵詈雑言。"強欲"は微動だにしないサーベルを握ったまま、口だけを動かして抵抗していたが、ひとたび"憤怒"が首を振ると、サーベルはするりと抜けて、"強欲"は"嫉妬"たちのいるところまで吹き飛ばされた。 「早いお帰りだな、"強欲"」 顎が外れたように口を大きく開けて引きつらせた"強欲"の口に、"暴食"がひょいとクランベリーを投げ入れる。 「すっぱ、まずい……」 "強欲"は泣きそうな顔になった。 「ひとつじゃ足らんだろう。すべて入れてやれよ」 「生憎だが、"嫉妬"。俺の食う分がなくなるのは困る」 「お前、!私はそれを全部食わされたんだぞ!」 「ついつい太っ腹になっちまってな。そうカッカするな。……ところでよ、俺たちは仲間割れするために、アイツを待ってたのか?」 「さぁな。欠陥だらけの私たちは、どうせ予測通りには動かないのさ。だから策は幾つも用意しておくもんだ」 "嫉妬"はサーベルの柄を掴み、片膝を立てた。だが、そのとき、少女たちの泣き叫ぶ声に気を取られた。ジャングルジムのようにダクトの入り組んだ屋上の排気口で、例の五人の少女――ニセばっちゅ~が噴水のように涙を流して震えていた。 「「「「「うえぇぇぇぇぇ~~~~~ん」」」」」 "色欲"があたふたと、"怠惰"の肩を小突いている。 「どうしちゃったの、急に……ねぇ、どうやって泣き止ますのよ」 「知らん、知らんよ、なんで俺に聞くんだ。ママは、お前だろうが」 "色欲"は必死に機嫌を取ろうと、おどけたり、抱き寄せたりしたが徒労に終わった。この世のすべての絶望を飲み込んだように、少女たちは尽きることのない涙と嗚咽を繰り返し、じたばたと泣き喚いた。 それを見つめていた"嫉妬"は、僅かな違和感を覚えた。シャンデリアの表面のように、《NORN》の築いた環境に罅が入ったような空隙を察知した。 「なぁんか、様子おかしくねぇか」 "暴食"がつぶやいた瞬間、上空を旋回する《URDR》、《VERDANDI》、《SKULD》が次々と高度を下げ、半ば墜落するかのように地面に落下していった。 「撃ち落された?……」 周囲を見回す"暴食"に、"嫉妬"は答える。違和感の正体は解せない。しかし、想像するとすれば、三機の墜落は外的要因によるものではない。 「"憤怒"め、まったく余計なことをしてくれたよ」 "器"が、毀れた。 「おい、"嫉妬"。何か分かってるなら、説明してくれよ。三語でたのむ」 「あぁ、あとでな」 "嫉妬"は腕の"Morgindǫgg"で、“ANGRBOÐA”に接続する。 「策は幾つも用意しておくんだ」 《NORN》から煙が上がった。内側から電光が溢れ出して、所々から火の手が上がる。轟音はまるで悲鳴のように響いた。 「一瞬、《NORN》の供給が途切れた。そのたった一瞬で……、三人が正気に目覚めたんだ」 “ANGRBOÐA”の姿は見えない。ホログラムはとうに消え、むき出しのテクニアが現れる。 陽光に照らされるシャンデリア。その夥しい罅の隙間から、太陽に劣らない眩さの閃光が迸る。シャンデリアの片腕で、"憤怒"がしゃがみ込んでいた。自らの額に突き出た角を握り、必死でへし折ろうとしている。歯を食いしばり、自らの暴走に抗う、悩める鬼神の姿だ。 「おいおい、マジかよ。こりゃあ、ゴメンねじゃ済まねえぜ。"憤怒"さんよ」 "暴食"がクランベリーの袋を投げ捨て、サーベルを構える。ぐぅぅぅ~、と腹が鳴る。腹に手を当てて、"暴食"が舌打ちをする。 「今日はやけに腹が減るぜ」 「"暴食"。シャンデリアが罅割れて、高濃度の感情がだだ漏れになっている。感化されやすい五人の少女は真っ先にその影響を受けたんだろう。気をつけろ。感情は……法則を持たない」 "嫉妬"も立ち上がる。 足を踏ん張った。半壊したシャンデリアから、光と、七色の波動が押し寄せてくる。傍目には煌びやかで美しい、しかし、それは刃を覆い隠す油膜であり、内側から破壊する毒の存在を知らしめる警戒色に他ならない。 "憤怒"が三度、吼えた。角はびくともせず、その手から力が抜け、項垂れるようにシャンデリアからころげ落ちた。 眼下から"強欲"が飛び出してくる。中空で静止した"強欲"は漂うようにゆっくりと顔を"嫉妬"の方に向ける。目の端、口の端のアスペクトを極端に弄ったような、狂った笑顔だった。笑顔のまま、気を失っていた。 「「「「「マ゛マーーーーーッ」」」」」 振り返ると"色欲"が背中を向けていた。少女たちの髪の毛を掴み、持ち上げようとしている。ジタバタする少女たちの首に手をかけたところで、その脇腹に別の手が伸びた。"怠惰"が涙と涎と洟を垂れ流しながら、"色欲"の脇腹をくすぐろうとしている。"色欲"は吊り上がった目、突き出した上顎で、"怠惰"の顔面に噛みつこうとしていた。 "嫉妬"は、サーベルの柄を手で突いた。いったん、真上に跳ねた柄が手のひらに戻ってくる瞬間に、角度を変えて"色欲"と"怠惰"の間を狙って弾く。突くと同時に伸びた赤い刃が"色欲"の鼻先数センチに刺さる。 その隙に、"色欲"は押し倒された。"怠惰"ではない。少女たちが泣き喚きながら、母の上に次から次へと覆いかぶさった。けばけばしい少女の山は、しばらく蠕動を続け、やがてぴくりともしなくなった。 「"暴食"。大丈夫か?」 隣に立つ"暴食"を見もせずに、"嫉妬"は訊いた。返事はない。 "暴食"は自らの顔の前に片腕を上げていた。手首に噛みついていた。痛みに耐えているのか、苦しみに耐えているのか、もしくは、そのどちらもだろう。肘がわずかに揺れている。 もう片方の手が、"嫉妬"の方に伸びる。サーベルの柄が"嫉妬"の足元に落ちた。"暴食"の顔がわずかに"嫉妬"の方を向いている。"嫉妬"は未来永劫、その目を忘れることはできないだろうと悟った。険しくも、感情を捨て去った空虚な目だ。 感情の激流に抗った末に、その一切を捨て去った友の体が、ぐらりと傾いで落ちていく。 たとえその一部始終を眺めたところで、変えてはいけないものがある。 それは、"使命"だ。 「出てこい、“ANGRBOÐA”」 最後の声を振り絞った直後、"嫉妬"の内側を怒涛のように様々な感情が巡った。 怒り、悲しみ、歓び、苦しみ、 その果てに待ち受けていたのは、"無"だった。 だが、そこに至る寸前のほんのわずかな刹那、すべてが解放された感覚に似た心地を覚えた。 "安堵"だった。――末期の。 * "傲慢"。 君に届くわけはないが、語らせてほしい。 頭のいい君のことだ。 "憤怒"の暴走も、我々が災害にも近い天使の力には及ばないことも、ぜんぶ君の予想の内である気がしてならない。 私の好きなようにしろ、と君が言ったのは、あの時すでにこの結末が見えていたからなのだろう。でなければ、君が私に一任するわけもないのだ。 私の引き起こした内乱がきっかけだったと悔やまなくもない。 だが、君と袂を分かつことこそ、私には目に見えて明らかなことだ。 傲慢な者はいずれ、孤独になる。 結局、君はほんとうの目的を私たちには語ってくれなかった。私たちですら窺い知れぬ目的を君が隠し持っていることぐらいは察していたが、君から話してくれるのを密かに待っていた私たちでさえ、君はかえりみなかった。 それを恨むことは簡単だが、恨む方が敗北した気になる。 心底、嫉妬するよ。 君の図太さには。 この世に生を受けたときから肩を並べていた私たちを、見殺しにする、その強情と緩慢に心から賛辞を贈ろう。 君に不運が訪れますように。 * 「……君に不運が訪れますように。」 《Ratatoskr》がメッセージを再生し終えた。"傲慢"は歩き出す。オブシディアンのひしめく地下回廊を抜けて、果ての見えない螺旋階段を登っていく。 天辺に開けた穴から外に出る。 空は曇っていた。 誰が名付けたわけもない。 ここいら一帯は、"夢の島"と呼ばれていた。 オブシディアンへと分解される前の不要になったものが山のように積まれ、焼却も溶解もされないまま剥き出しで放置されている、廃棄物の集積場。 "傲慢"は瓦礫の上から壁を眺める。機械都市・マキナとを隔てている外壁は、"嫉妬"と"暴食"の襲撃を受け、 ほんの弾みで、ニセばっちゅ〜なる、五人の少女を具現化したあの壁である。しかし、オブシディアンを日の目に晒さない確固たる目隠しであることは確かだ。 誰がこんなごみ捨て場に、この世界の根源たるオブシディアンへと繋がる穴があると予想できただろう。 そう、穴。 じきにそれは比喩でもなんでもなくなる。 傲慢な者はいずれ孤独になる。 "嫉妬"よ。言ってくれたな。だが、我らは孤独ではない。我らはやがて一つのところに集まるのだ。この夢の国のありとあらゆるものが一つになる。 もうじき私がここに設ける、 無窮の墓穴に群がって。

