
古来より、空にかかる虹に人々は魅了されてきた。雨が上がり空を見ると、いつの間にか色彩豊かな光の橋がかかっているのである。 自然は時に贈り物のように美しい光景を見せてくれるのだ。 雨でうんざりした人々も、虹を見るだけでうれしい、得をした気分になれるものである。 昔昔、西の聖域がある島に雨が降った。雨がやんだ後、島のちょうど真ん中にある湖から、一直線に光の柱が立ち上ったのである。 その光は虹のようなしきさいに分かれた美しいものだった。こんなことは初めてだったので、神々も「これは何かあるのではないか?」と予感して、 色彩豊かな柱を眺めていた。やがて、その光の柱から生まれたのが虹の神ラーズである。 ラーズは虹に見劣りしないほど、色彩豊かな姿をしていた。 ラーズを初めて見たアシュランは、「派手な神が生まれたな」と目をぱちくりさせたほどである。またラーズは背中に大きな翼をもっていたので、神々は珍しがった。 ラーズは人間の生活に影響を及ぼす神ではなかったが、よく人間界にもやってきているので、人間たちにとっては身近に感じる神の一人である。 またその優しい気性は人間たちにも好かれていた。 ラーズが生まれた湖は、 ラーズは人間の生活に影響を及ぼす神ではなかったが、よく人間界にもやってきているので、人間たちにとっては身近に感じる神の一人である。 またその優し

