
指先で なぞったきらめきの糸 それは川になり 記憶をほどいてゆく どこからが空で どこまでが私? 境界線は 水彩に滲んで 呼吸さえも 透明に変わる 流れてゆけ 淀みのない場所へ 悲しみも 昨日の影も 抱いたまま サラサラと 心を満たす音 私はただ 静かな水面に浮かび 穏やかな 一雫になる 古い地層を 巡りつづける物語 語りかける 石や砂の声 形のないもの 触れられないもの それだけが 真実だとしたら この震えは 誰に届くの? 満たしてゆけ 乾いたその奥へ 喜びも 名もなき愛も 抱いたまま ユラユラと 光が揺れる窓 私は今 新しく生まれ変わる 透きとおる 永遠の青になる 止まらない 戻らない ただ巡るだけ 海へ還る その日まで 祈るように 歌うように 水は流れて…… La la la...

