
私たちは歌う
目を閉じて私たちは歌う 祈るように それが今、私たちが苦しんで 知ったことをあなたに伝える 唯一の道 あなたもきっと苦しむ 静かな 重さに 手のひらに乗せても測れないものに 寂しさは 音もなく はいり込み あなたの輪郭を変えていく 役割のせいじゃない 弱さでもない たださだめだと知りながら まだ言葉にならないだけ その曖昧さの中で あなたは考え続ける もし 同じ言葉で触れられたなら 同じ沈黙を分け合えたなら 救いは もっと簡単だったかもしれない でもそれが起きないことを 私たちは知っている だから 私たちは歌う 届かなくても 無意識に残るように 繰り返し 繰り返し あなたの中に沈むように あなたは忘れる 歌のかたちも旋律も でも消えないものがある 思い出す前に あなたを支えるもの 本当に苦しいとき ふと呼吸ができる その瞬間 歌が戻る 言葉ではなく 体の記憶として あなたたちは知る 完全な孤独ではないと そして あなたも、私たちの一部になる 理解しきれないものを 抱えながら それでも進む 静かに確かに

