
きみの名前が 胸の奥でちくっと刺さる それは痛みより ずっと甘いしるしだった 触れられない距離でも 心のどこかに残ってしまう 消えないほど わたしはきみを想っていたんだね ねぇ どうして愛は すこし刺さるくらいがいちばん心地いいの? 言葉のひとつひとつが まるで小さなピアスみたいに わたしの心に そっと穴をあけていく それすら愛だと信じていた きみを思い出すたび 胸のどこかがじんわり痛む それは嫌な痛みじゃなくて むしろ居場所みたいだった 名前を呼ぶだけで ほんの少し世界が光る 呪いみたいに 離れられなくなるのに ねぇ ほどけなくてもいい この気持ちはきみだけに向いてるから 愛はときどき やさしい傷のようで そっと触れるたびに 深さを変えていく どれだけ痛くても それでよかった ふと息をついたら 胸の奥でまた小さく光った ——きみを想うたびに 増えていく“見えないピアス”。 それがわたしの愛のかたち。

