あなたが今日まで 生きてきたことを 「当たり前」の一言で 終わらせたくなかった 誰にも見えない場所で 何度も自分を諦めて そのたびに 何もなかった顔を覚えて ここまで来たのでしょう 本当は 死にたかったんじゃなくて 苦しいまま 生き続けることを 終わらせたかっただけなのに その違いを 誰も聞いてくれなかった あなたが笑うたび 安心した人がいて あなたが泣かないたび 気づけなかった人がいた 優しい人ほど 誰にも迷惑をかけないように 自分の心を 少しずつ消してしまう 悲しみは 乗り越えるものじゃなかった 昨日も今日も 同じ場所が痛むのに 「もう平気?」 その一言だけが 傷口を閉じさせてくれなかった もし 明日が来ることを 喜べない夜なら 無理に朝を待たなくていい 眠れないままでも 泣いたままでも 息が苦しいままでもいい 生きることは きれいじゃないから どうして あなただけが こんな思いをしなきゃいけないのか その答えを 私は持っていない だから 意味なんて探さなくていい 理由なんて作らなくていい それでも あなたが今日 ここにいることだけは 偶然なんかじゃなく 奇跡なんかでもなく 痛みを抱えたまま 何度も選び続けた ひとつの命の形だ いつか 笑える日が来ても あの日を忘れなくていい 泣ける日が続いても 今日を責めなくていい あなたは 壊れなかった人じゃない 何度も壊れながら それでも ここまで来た人だから だから その傷ごと あなたでいてほしい


