
炭酸に沈む 氷の音 夏休みの終わり 猶予の匂い ソーダの上で 浮かぶバニラ 溶けて混ざる 僕らの境界 ゼロかイチじゃ 測れない 曖昧な端数のままで 進まない秒針 愛おしくて 最後の夏が 切なくて眩しい 青空に手を伸ばした シュワリと弾ける恋の音 君の笑顔が眩しすぎて 胸の奥がキュッと鳴ったんだ ねえ、このまま時が止まればいいのにって ありきたりな願いさえ 炭酸の泡に消えていく 加速していく季節の中で 君をただ見つめていた 夕暮れの防波堤 垂らした糸 底に沈む チェリーみたいに黙り込んだ 波間に揺れるウキが 沈むように 僕の臆病な心も 落ちていく このままじゃもう 届かないのかな だけど僕を すくい上げてくれた いつだって 君の真っ直ぐな手だった 水面を蹴って 空へ飛び立つ 雲の向こうへ 飛行艇のように 留まるフロートじゃなくて 進むフロートになりたい 君が教えてくれたんだ もう迷わないよ! 青空へ飛び出そう! シュワリと弾ける恋の音 君がくれたその翼で 世界の果てまで駆け抜けていく 最後の夏を、透明な僕らの夏を突き抜けて 進み続けるフロートに乗って どこまでも走っていこう! [End]

