[Intro] [Verse] 薄明の風が 名もない花をさらい 砂時計の底で揺れる 影を踏みつける 昨日の気配は 干からびた羽根のように 袖口でそっと ひび割れながら落ちていく [Pre-Chorus] 呼びかけた声は 古井戸の底で歪み 静けさが波紋のように 胸の奥へしみていく [Verse] 帰らぬ日々は 雨宿りの屋根に積もり かつての笑い声さえ 薄膜のように千切れて 灯した想いは 冬虫夏草のように白く伸び やがて水面に溶ける月影のように消えた [Pre-Chorus] 変わらぬ景色など 夕映えの色ほど脆く 触れれば粉雪のように 名もなく散っていく [Chorus 1] 消えてゆくものを抱いていく 深く沈む淡い光よ 朽ちた琥珀の中の気泡のように まだ胸の奥でかすかに揺れている [Chorus 2] 消えてゆく言葉を拾っていく 指に触れた淡い影よ ただ夜だけが残っていく [Interlude] [Verse] 雨粒の跡は 古い譜面の記号のようで 途切れた旋律だけが 道に連なっている 振り返れば 乾いた貝殻の中の海鳴りのように 懐かしさばかりが 虚ろに響いていた [Pre-Chorus] 戻れない日々は 破れた風鈴の音のように 微かな名残を ただ宙へこぼしていく [Chorus 1] 消えてゆく記憶を数えていく 揺れてほどける古い声よ 臍の緒のように繋いでいた色彩が 静かに世界を染めていく [Chorus 2] 消えてゆく願いを抱いていく 誰にも触れぬ淡い影よ それだけが今を照らしている [Solo] [Bridge] 儚さは ひび割れた硝子越しの月に似て 寄り添うほど輪郭を失っていく それでも人は 落ち葉にさえ名をつける 消えゆくものほど 手放せずにいるから [Chorus 1] 消えてゆくものを抱いていく 深く沈む淡い光よ 朽ちた琥珀の中の気泡のように まだ胸の奥でかすかに揺れている [Chorus 2] 消えてゆく言葉を拾っていく 指に触れた淡い影よ ただ夜だけが残っていく [Chorus 1] 消えてゆく記憶を数えていく 揺れてほどける古い声よ 臍の緒のように繋いでいた色彩が 静かに世界を染めていく [Chorus 2] 消えてゆく願いを抱いていく 誰にも触れぬ淡い影よ それだけが今を照らしている [Outro]



