[Male - IORI, singing] 閉園間際の遊園地 最後の客は僕ひとり 係員が渡したチケット 裏には赤い文字で「二名」 一人ですけどと尋ねたら 係員は首をかしげた お連れ様はもう中ですよ そう言って扉を閉めた 鏡の廊下を右へ曲がる 映った僕は左へ曲がる 振り返っても誰もいない なのに足音だけ二人分 一枚目には笑う僕 二枚目には泣いてる僕 三枚目には知らない僕 四枚目だけ何も映らない [Male - IORI, chorus] 出口のないミラーハウス どこまで行っても僕がいる 右手を上げれば左手が上がる それが鏡のはずなのに 出口のないミラーハウス 笑うなよ そこの僕 まだ僕は笑ってない なのにお前はなぜ笑う? [Male - IORI, singing] 午前零時の館内放送 本日の退場者は一名 残り一名はお待ちください その声までも僕だった ふざけるなよ 僕はひとりだ 扉を叩いて叫んでも 返事の代わりに聞こえたのは 僕自身の助けてだった 突然鳴り出す通知音 ポケットの中を探しても スマホなんて持っていない 入る前に預けたはずだ 鏡の向こうに画面が光る 差出人にはニーナの文字 [Female - NINA, spoken only] いおり、まだそこにいるの? [Male - IORI, singing] 触れた瞬間 文字が変わる [Female - NINA, spoken only] そっちには行っちゃだめ! [Male - IORI, chorus] 出口のないミラーハウス 真実はどこに隠れてる 鏡の中の僕たちが 一斉にこちらを振り向いた 出口のないミラーハウス 誰が本物か答えてよ 百人の僕が指をさす その先に立っていたのは 何も映らない四枚目 [Male - IORI, singing] ひび割れた鏡の奥から 小さな声が聞こえてきた [Female - NINA, spoken softly] いおり、お願い もう一度だけ思い出して [Male - IORI, singing] そうだ あの日も二人だった ニーナとここへ遊びに来た 出口を探して笑いながら 最後の鏡にたどり着いた あの時ニーナが言ったんだ [Female - NINA, spoken gently] 鏡の中のいおりって 本物より少し優しいね [Male - IORI, singing] 僕はふざけて答えた じゃあ僕と交換する? その瞬間に灯りが消えた 鏡の向こうで誰かが笑う 僕と同じ顔をした誰かが [Male - IORI, chorus] 出口のないミラーハウス 僕は何を忘れていた? ニーナの隣で笑っていた あいつは一体誰なんだ 出口のないミラーハウス ようやく分かったんだ 鏡に映らないこの僕が 本当は鏡の中にいる [Male - IORI, singing] 四枚目の鏡が砕け散る 向こう側には朝の光 ニーナが誰かと歩いてる 僕と同じ顔をした男と ニーナ!そいつは僕じゃない! 何度叫んでも届かない するとあいつが振り返り 口元だけでこう言った ありがとう 代わってくれて 館内放送が鳴り響く 本日の退場者は一名 残りのお客様は…… 僕は最後の鏡を見た そこには初めて 僕の姿が映っていた だけど鏡の僕が ゆっくり口を開いた [Male - IORI, spoken quietly] ねえ、いおり 本物は、いつから君だと思ってた? [Instrumental pause] [Male - IORI, singing softly] 午前零時 また入口のベルが鳴る いらっしゃいませ 本日は二名様ですね




