
どうしてそんなに 口が大きいの? 木漏れ日のなか 小さなかごを揺らして 森の向こうへ 歩いていく 花をひとつ摘んで 寄り道をしながら いつもの道を ひとり進む 小さな扉 その向こうから 聞き慣れた声が 呼んでいる どうしてそんなに 耳が大きいの? よく聞くためだよ どうしてそんなに 目が大きいの? よく見るためだよ どうしてそんなに 手が大きいの? よく抱くためだよ 部屋の中は 少し暗くて ベッドの向こう 影が揺れてる いつものはずの その姿なのに 近づくほどに 何かが変 あとひとつだけ 聞いてもいい? どうしてそんなに 歯が大きいの? よく噛むためだよ どうしてそんなに 口が大きいの? …… どうしてそんなに 口が大きいの? それはね――

