
歌詞☆ストーリーは歌詞の後ろにあるよ! [Verse 1] また校舎が半分飛んだって? 「計算通りですわ、アリスくん!」 おめかしツインテール揺らしながら 禁断の実験、始めましょう! [Pre-Chorus] 「フラグでしょそれぇ!」悲鳴が響く だけど私の辞書に「後悔」の文字はないの 次元の壁を突き破れ――! [Chorus] マハリータ! 目覚めよ、ライディーン! 黄金の魔法陣、空を引き裂いて 昭和の勇者が今、光の中に降り立つ! 天才のひらめきで、世界を救っちゃうんだから! ついてきなさい、アリス! [Verse 2] はるか上空、黒い影が嗤う 十七日(じゅうななにち)のカウントダウン、知る由もなく 今日もマイペースに突き進む私達 [Bridge] 運命の歯車が、いま激しく回り出す ファンタジーとメカニズムの交差点で 奇跡を起こすのは、誰でもない――私! [Chorus] マハリータ! 吠えろ、ライディーン! 鋼の巨神が大地を揺らす ダークベイルの闇なんて、一撃で吹き飛ばしてあげる! 史上最強のコンビネーション、見せてあげるわ! [Outro] さあ、ここからが本当の物語(ストーリー)よ! 行っくよー! ストーリー☆ 第1話:天才魔法学者の大いなる暴走と、昭和の勇者降臨! 「だっ、大丈夫なの……リーゼ……? 前に校舎を半分飛ばしたときも、『計算通りだ!』って言って先生たちにこってり絞られてたじゃん……!」 学園都市「マハリク・シティ」にある、マハリク魔法学校の広大な校庭。 青空の下、怯えたように青い顔をする友人・アリスの背後で、金髪のツインテールを風になびかせながら胸を張っている少女がいた。 彼女の名前はシロン・シャトリーゼ――だが、長いので仲間からはもっぱら「リーゼ」と呼ばれている。 「何を言うか、アリス君! 僕を誰だと思っているんだ!」 リーゼはふんっと鼻を鳴らし、手に持った絢爛豪華な魔導杖を宙に大きくひと描きした。 周囲の空気がピリピリと帯電し、彼女の足元から色鮮やかな幾何学模様の魔法陣が何重にも展開していく。 「天才魔法学者にして、この学園の未来を切り拓くスーパー・シロン・シャトリーゼ様だ! 今回の召喚実験は一味違うぞ。次元の壁を突き破り、未知なるエネルギーを我が手にするのだ……っ!」 「フラグにしか聞こえないよそれぇーーっ!? また学園長に怒られても私知らないからね!」 アリスの悲鳴を心地よいBGMか何かのように聞き流しながら、リーゼは自信満々に高らかに詠唱を始めた。 「――我が魔力に応えよ、古の理(ことわり)よ! マハリータ……目覚めよ、ライディーン!!」 ドォォォンッ!! リーゼが杖を地面に突き刺した瞬間、校庭の中心から凄まじい暴風が巻き起こった。 吹き荒れる風圧にアリスが思わず目を押さえてしゃがみ込む。砂塵が晴れたとき、そこに出現したのは――眩い光を放つ、巨大な黄金の魔法陣だった。 『……オオオオオオッ!!』 地響きとともに、魔法陣の中から現れたのは、 otherworldly(異世界)の理を完全に超越した圧倒的な存在感――昭和の勇者、幻の巨人「ビッグ・ライディーン」だった! 重厚かつ美しい装甲、太陽の光を浴びて焦ることのない気高い輝きを放つその勇姿は、魔法学校の生徒たちが描くファンタジーの概念を木端微塵に粉砕するほどの迫力である。 「す……すごっ……!」 リーゼは自分の身長の何十倍もある巨大なロボットを見上げ、目を星のように輝かせた。 アリスは腰を抜かしたまま、ポカンと口を開けてその巨神を見上げている。 だが、彼らが作り出したこの熱狂の裏で――。 世界を揺るがす恐るべき影が、音もなく忍び寄っていたことを、まだ誰も知らなかった。 はるか上空の裂け目から、暗黒からの使者「ブラック・オブジェクト」が冷酷な眼差しでこのマハリク・シティを見下ろしている。 地球を暗闇の世界「ダークベイル」の支配下に置くための、残酷な「17日間のカウントダウン」が、すでに始まっていたのだ――。 (つづく)

