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アフターシーズン

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V6

去年と同じ服を出して 少しだけ季節を思い出す 話したいことが増えるたび 癖みたいに名前を探した いつもの道も いつもの空も 何も変わらずそこにあって 変わってしまったのはきっと 私のほうなんだと思う 笑える日が増えたこと ちゃんと眠れるようになったこと 嬉しいはずなのに どうして 少しだけ寂しくなるんだろう 季節だけが先に行く 私を置いていくように 話したいことはまだあるよ くだらないこともたくさんある 今日あったことを思い浮かべて またあなたを探してしまう 何もなかったみたいに今日が 終わっていくのが嫌だった 新しい店ができたこと 好きだった花が咲いたこと 伝えようとして気づくたび 言葉だけが行き場をなくす 写真の中のその横顔も 少し遠く見えるようになって 声までいつか曖昧になる そんなことを考えてしまう 戻りたいわけじゃない 時間を止めたいわけでもない ただ置いていきたくなくて 今日まで歩いてきたんだ 季節だけが先に行く 私も少し追いついていく あなたを思わない一日が いつの間にか増えていった 忘れたいわけじゃないのに 忘れていくことが怖かった 悲しくなくなるその日まで あなたを失う気がしていた また同じ季節が来ても きっと去年とは違うから 思い出せないことが増えても 消えたわけじゃないと思いたい 話したかったことを抱えたまま 今日もひとつ季節を越える そして私は歩いていく あなたの知らない季節へ