
夜の静寂を 玉座に変え、 自意識という名の鎧を 誰より丁寧に磨き上げ、 自由でいたい、 縛られたくない、 期待されたくないと 口では言い切りながら、 心のいちばん奥では ちゃんと見つけてほしい、 でも見つけられすぎると 照れて拗ねる、 そんな倒錯した承認欲求を ひっそり飼い慣らせないまま、 一音一語一粒の ニュアンスだけには 異常な執着を注ぎ、 完璧を求めるくせに 日常は雑で、 壮大な理想を語るくせに 「めんどくさい」を口癖にし、 誰かに任せたいと零しながら 最後の決定権だけは 絶対に手放さず、 褒められれば 素直に受け取れず、 放っておかれると 少し寂しく、 面白い冗談とキャラ化で 本音を隠し、 優しさを指摘されると 全力で否定し、 黒いレスポールと狼を相棒に、 今日のたった一音のため だけに深夜を平然と溶かし、 世界なんか救わない顔で、 気づけば 誰かの心だけは 少し救ってしまう、 面倒くさくて 愛おしい 矛盾偏愛の夜王 NOX

