
人は歌い 人は踊る ああ 安寧のゆりかごで 人は歌い 人は踊る 外したバッヂ 忘れて 薄い光 天井をなぞる 止まった時計 息をする 名前のない 午後の隅で 同じ言葉を 繰り返す ここは静かな 秒針の底 始まりも 終わりもなく 揺れている 揺らされている 気づかれない まま 人は願い 人は消える ああ 終焉装置の中 人は願い 人は消える 降りた舞台 かすんで わたしは あなたを見ている 外側から ではなく 同じ秒針の 内側で ずっと 立っている あなたが 歌をやめないなら わたしも 黙らない 終わりが 来るその時まで 記録は 続ける 剥がれた色 床に残る 拍手だけが 遅れて鳴る 意味のない 身振りのまま 立ち尽くして 目を閉じる ここは静かな 秒針の底 始まりも 終わりもなく 揺れている 揺らされている 誰のものでも ない 人は歌い 人は踊る まだ 夢の途中で 人は歌い 人は踊る 音だけが 残る

