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二十六人の男と一人の女

[Verse 1] それは地方の町工場。3階建ての小さな工場 俺たち二十六人の労働者 24時間3交代 みんな訳アリで 口は悪いが 腕は確かで 真面目に働いた ある日、俺たちのフロアに来た 太陽より眩しい女が挨拶をした [Verse 2] どうやら取引先の共同プロジェクトで 週2でここに来るらしい いつも俺たちのフロアまで 律儀に挨拶に来て笑顔を残した 社員にすら名前で呼ばれない俺たちに 分け隔てなく話しかけた マスクの下の口元が気になって 眠れない夜が増えたものだ [Chorus] 彼女の正体は口裂け女 初めての訪問で緊張したけど 工場長も担当さんもすごくいい人で安心した 職人さんたちの技術はすごくて活気があって楽しかった 背の高い人 ダジャレが好きな人 声が格好良い人 沢山いた [Interlude] [Verse 3] いつしか俺たちは あの人を女神のようにあがめ始めた 食堂でも給湯室でも 話題は彼女で持ち切りだった 徳を積んだら来世こそ、なんて 笑えないジョークを言い合った 思いのたけを手紙に書いた それが間違いだった [Bridge] 口裂け女の職場に工場長が謝りにきた 「3階の連中が大変ご迷惑をおかけしました」 [Chorus] 彼女の正体は口裂け女 楽しかったプロジェクトだけど心に重たいものが残った 職人さんたちと挨拶するのが楽しみだった 目のキレイな人 人懐っこい人 無口な人 沢山いた [Outro] 5人ずつ5週に分けて新しい人が来た 俺1人だけ残った 俺を社員にしたいらしい 最初に手紙を書いたのは俺なのに [End]