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おとぎ -OTOGI-

STUDIO

[Verse 1] 雨あがりの 山あいの村で 古い井戸が あくびしている 赤い前掛け ほどけた地蔵 誰が夜に 結び直すの 畦道こえて 風鈴ゆれる 誰もいないのに 揺れつづける 「はやくおいで」って 声がする 振り向けば 影がひとつふたつ [Chorus] よいしょ 狐火の結仕事 ハザ掛けの影が ひとり多い 猪垣の内と外 どっちが村 どんど焼きの火に くべちゃいけない名前 明日の道普請 あの子も来るってさ [Verse 2] 社(もり)の奥で こぼれたお札 白い指が そっと拾ってる 足あとだけが 砂にのこって 主(ぬし)はどこへ かくれんぼう 川面すべる 青い提灯 水の底に 同じ月が二つ 「こわいのかい?」って 笑う声 見えない手が 袖を引っぱる [Chorus] あれは 狐火のおとぎばなし 笑うか 信じるか どっちなの ひと晩だけ 境目こえて ひみつの約束 指切りげんまん 朝になれば 忘れてしまう夢 [Bridge] 畳のきしみ 襖のすきま 名前を呼ぶ 知らない息 枕元に 古い絵本 開けば夜が こちらをのぞく 「帰り道は まだ消さないで」