地平線のホタル 誰かが何年も地道に守っている里山のホタルの景色✨その光は本物だった🌿 -Lyrics- ホタルの季節の投稿 暑さの去った夕暮れ 里山公園へ向かう道 西の明るい星二つを追う 木々に囲まれた小川沿い 踏み固められた小路を進む 小川のそばの広場に着いた 人はまばらだった これかと思わせる 月明りの影に映る笹の葉先 人が少し増えて 夕方の気配も消えたころ 暗がりに黄緑色の粒が いつの間にか浮いていた やがて光の粒は音なく増える 気づけばあたりを満たしていた はぐれた光が子連れの父親の くつひもにとまったようだ 幼い姉妹がきゃーきゃーと 腰をかがめて並んでいる 私も一緒に混ざってかがむ 想像よりも大きい オレンジ色の頭 クツごとスマホを向ける 視界の端の光に意識が向いて 小川に垂れる笹の束を見る ふわふわした黄緑色の粒たちが 音符のように揺れていた 音符は数を増やしながら 静かなメロディを奏でだす 光の粒を眺めている まぶたの奥にらせんが残る 私は指揮者になったように 精一杯手をかかげる 子供の体温になったまま 星空をつかもうとする 星空の地平線をぐるっと見る 明滅している星がたぶんホタルだ 星だったはずの光も明滅を始める 満天の星空だった それだけで明るい 満天の蛍空だった それだけで明るい 座標を失った音符は 自由に動いて自由に明滅する 明滅のリズムが重なる 音のしない音楽会 幼い声が聞こえた気がして 星空の地平線に別れを告げる 開いたままの瞳にただいまをいう 声の先では姉妹二人 並んで光を見ている 笹の葉が揺れていた