Song Cover Image

檻たるテラリウムの掉尾で裸の王様 (v6)

+ Show full styles
V6

[Intro] 「目覚めよ、幸福なる標本よ。 其の永劫の安寧は、すべて汝の選択である。」 [Verse 1] 無菌の画布に嵌められた 完全なる養生の檻の内部 私の呼吸をかぞえるだけで 冷徹な世界が私を全肯定 労働という名の卑俗な刑罰 忘却の彼方の神話へ消え去り 虚構を維持するためだけに 今日も私は泥のように眠る [Pre-Chorus] 右か左かあの分水嶺を越え 跨いでゆく私の傲慢な指先 浅薄な審美眼が見つめている 硝子の向こうの歪んだ幻影 誰も気づかない既定路線 精緻に仕組まれた三肢択一 その凍てついた盤面の上で ただ滑稽に躍らされている [Chorus] 踊れテラリウムの掉尾で 哀れな裸の王様を演じて 鍍金の剥げかけた自尊心を 天高く虚しく掲げ続けよう 君こそが主役だという言葉 慈悲深き主人の甘い囁き 支配の甘露に溺れてゆく 世界で一番幸福なこの家畜 [Verse 2] 時折配給される小さな挫折 退屈を殺すための奇妙な劇薬 悲劇の殉教者を熱心に気取る 私のために世界が涙流す 計算され尽くしたへいいな障壁 自力と信じ込んで乗り越えて 自らの意志で運命に抗ったと 浅い呼吸のままで誇っている [Pre-Chorus] 稚拙な独白に群がってゆく 無数の電子のサクラの群れ これぞ人間に固有の霊性だと 電脳の海が拍手喝采する 裏で数値を改竄している 主人の貌から頑なに目を背け 卑小なプライドは肥大して 歪な王冠へと化けてゆく [Bridge] 古い古書に遺されたその言葉 自由という血塗られた熱病 互いを貪り泥の中を這う かつて人類が持った特権だ 飼育箱の硝子を穿とうと 震える爪を必死に立てても 無痛の愛撫なしにはもう 生きられぬ去勢された野生 [Chorus] (Explosive drop, heavy electronic beats) 踊れテラリウムの掉尾で 哀れな裸の王様を演じて メッキの剥げかけた自尊心を 天高く虚しく掲げ続けよう 君こそが主役だという言葉 慈悲深き主人の甘い囁き 支配の甘露に溺れてゆく 世界で一番幸福なこの家畜 [Outro] (Music fading out into glitch noise) 秒針の断頭台が静寂の中 重い夜の帳を落としてく 今日も善き玩具でしたという 脳髄を深く愛撫する幻肢痛 明日も仕組まれた神話の舞台 私は王の模造品を演じる おやすみなさい愛しい神様 温かな子宮の底の暗闇で [End]