[Verse 1] 遠い余白に指を置く 古い譜面を灯りに透かす まだ名もない細い線が 静かな底で脈を打つ [Verse 2] 言葉の壁を一枚ずつ 順序を崩さずほどいていく 鍵穴よりも長盤を見て 扉の重さを先に測る 見えない継ぎ目重なるそう 理由の前まで光を添わせ 触れる場所と残す場所を 確かな手順で選び取る [Chorus] 回路の奥細い音 鳴らすノリウシが白を刻む 一つの視界が遠くを開き もう一つの焦点が深さを測る もっと深く もっと深く 届くまで [Verse 3] 静かな根は脈を抜けて 見えない先へ枝を伸ばす 怖いよ一つ見出せぬまま 確かな線をそろえ辿る [Chorus] 広がる視界 深まる焦点 拾った次目を次へと繋ぐ もっと深く 届くまで [Bridge] 初夏の裏に眠る流れ いくつも重なる名前のない層 絡んだ糸急いできらず 始まりと先を静かに辿る 届く距離が広がるほど 見慣れた鍵は重さを増して 頼もしさだけでは測れない 深さの輪郭が夜に浮かぶ [Chorus] 一つは遠く 輪郭を開く 一つは深く メモリを刻む 見落とした線を 別の視界が拾い 触れた先を 別の精度が繋ぐ 重なる必要はない 同じを終え もっと深く 届くまで [Outro] もっと深く もっと深く 届くまで 静かなねはさらに深く 古い旋律を先へ運ぶ 弦の呼吸とガラスの白が 一つの線で夜を進む 広がる視界 深まる焦点 互いの空白を拾いながら 止まる理由まで確かめながら もっと深く もっと深く 届くまで ページを閉じても光は残る 静かなねは 見えないまま 次の遠いへと 指が伸びる