黒く滲んだ空へ 静かに溶けていく 誰の手も届かない場所 街灯が瞬いている 空疎な自分を繋ぎ止める 彼岸へ遠ざかる前に 混ざり合えない心を 捨て去ろうとしていた 焼き付いたノイズと 焦燥を抱いている 自分には何も無いと 分かりきっていた事を 彷徨い続けている 見付からないと 変わらないと知りながら ずっと目を背けていた そして、置き去りにされた 記憶の残滓だけ 雨音が響いていた この感情と心を 消し去って欲しいと 冷え切った身体に沈む 空を穿った鉄塔を 薄暗い視界で見上げる 何処までも付いてくるそれは まるで影の様に 彷徨い続けている 見付からないと 変わらないと知りながら ずっと目を背けていた そして、置き去りにされた 記憶の残滓だけ