
はじめて会ったはずなのに どうして目を逸らしたんだろう 声が触れた瞬間 胸の奥で何かが弾けた 懐かしい、なんて 軽い言葉じゃ足りなくて あなたの仕草ひとつで 忘れていた季節がざわめく 雨の匂い 遠い約束 呼びかけられなかった名前 思い出そうとするほど 遠ざかるのに ただ、確かに知っている この距離も この沈黙も この「好きじゃない何か」── ねえ、どうして 胸の奥がぎゅって痛むんだろう (静寂) ——同じだったんだね 最後まで言えなかった言葉も 離したくなかった手のぬくもりも 私たちはきっと 一度、終われなかった記憶を知っている だからこれは はじまりじゃない やっと思い出しただけ あの続きを 今度こそ 終わらせないための

