
(開幕) 目を閉じれば 世界は消える 私の脳が 描く走馬灯 デカルトが見た 疑いの果て 確かなものは この「私(一人称)」だけ だけど孤独な 独我論の檻 叫んでも 響かない (気づき) 君の瞳が 私を映す 触れる指先 始まる対話(ダイアローグ) ブーバーが説いた 「我と汝」の熱 「あなた(二人称)」がいて 私は私になる 主観と主観が ぶつかり合う場所 そこに生まれる 確かな現実 (激情) 一人称の孤独を 焼き尽くして 二人称の愛で 境界を溶かす だけど僕らは どこへ向かうの? 言葉という名の 記号の海を (達観) 誰かが僕らを 上から見ている 名前も知らない 冷たい視線 構造主義が 暴いた真実 社会の歯車 「彼ら(三人称)」の宇宙 主役を降りた 俯瞰の景色 私はただの 記号に変わる (困惑) 神の視点(三人称)は 命を持たない 私の痛み(一人称)を 知るはずもない 君と僕との 間の距離(二人称)を 測る物差しは どこにもないのに (リビドー) 三人称の世界(客観)に 突き放されて 一人称の叫び(主観)は 掻き消されていく 「私」と「あなた」と「それ以外」の 交差点で立ち尽くす グラマティカ (エンドロール) 私は あなたにとっての「三人称」? あなたは 私にとっての「世界」? 文法が崩れる その一瞬に 本当の「存在」が 動き出す 私、あなた、彼、彼女―― ただの言葉の イデア

