
【Intro】 朝の光が 静かな町をほどいてく 昨夜までの夢だけが まだ 胸の奥にいる 【Verse 1】 片づけられた 屋台の跡 提灯も もう揺れていない 誰もいない川沿いを 昨日と同じように歩く 祭囃子の聞こえない朝 下駄の音も 笑い声もない 何もなかったみたいに 町は今日へ戻っていく 【Pre-Chorus】 それでも 風が吹くたび ひとつずつ 蘇る 軒先で鳴った 風鈴 水の中 泳いだ赤 ビー玉越しの 青い夜 遠く響いた 太鼓の音 【Chorus】 夏が終わっても 消えてしまうわけじゃない あの日見上げた光も 雨に濡れた帰り道も 忘れなくていいんだね 戻れなくてもいいんだね 終わった季節は 思い出になって ここにいる 【Verse 2】 朝日に透ける ラムネ瓶 道端に残った 小さな跡 水鏡に揺れていた灯りも 今はもう 朝に溶けていく 花火のない空を見上げ 不思議なくらい 穏やかだった 寂しさまで抱えたまま 今日を歩ける気がした 【Pre-Chorus 2】 雨の匂いも 夏草の風も 夜明け前の 青い静けさも 失くしたんじゃない 過ぎていっただけ ちゃんと私の中に 残ってる 【Final Chorus】 夏が終わっても 消えてしまうわけじゃない 風鈴も 金魚も ラムネ色の夜も 祭囃子も あの花火も 頬を濡らした夏時雨も 全部 連れていくよ これから先へ さよならは 忘れることじゃない 終わったからこそ 思い出になって いつかまた 懐かしい風の中で 「あの夏は綺麗だった」って 笑えたらいい 【Outro】 朝日が昇る 町が目を覚ます 琴の音が ひとつ 消えて 尺八の息が 空へほどけて 鼓動みたいだった ビートも止まる 静寂。 夏のあと。 ――チリン……

