『ボクは今日、メジェドになる!』 〜白布に光るヒーロー伝説〜 【序文】 日本では、なぜか異様に人気があるメジェド様。 でも、わかる気がするんだ。 あの、なんとも言えないフォルムと、 神話の中でひとりだけ「正面を向いている」存在感。 エジプトの神様って、たいてい横顔で描かれてるのに、 メジェド様だけは、なぜかこちらをじっと見てる。 そのアンバランスさが、たまらなく魅力的。 ……ちなみに、私が正面で覚えてるのは あとはフンコロガシ(ケプリ)くらい。 知識が浅くてごめんなさい。 大人の目から見ると「ちょっとダサい?」かもしれないけど、 子どもにとっては――間違いなく“カッコいい”。 シーツ一枚でできる、最高の変身ごっこ。 そんな想いから生まれた、小さな神話の歌です。 ※おまけで最後に小話つけてますw 【本文】 [Intro] メ・ジェ・ド! メ・ジェ・ド! 光る目の神 正面を向け! 童目慈穢土(ドゥメジェド)童眼(ドゥマナコ) 童和布(ドゥワップ)宝歪帝英雄(ホワイティ―ヒーロー) 白い布 かぶったら 世界がちょっと変わったんだ [Verse1] ママは笑う 「おばけみたいね」 「なにそれ?メジェド?知らないわ」 でもその瞳に 光る勇気を見たの 目だけ光る この神様は ぜんぶ見通す ヒーローだから [Pre-Chorus] 教科書にいないけど 夢の中では会えるんだ 砂の風に名前呼ばれたら 変身の時だ! [Chorus1] メジェド様になれたら 強くなれる気がした 誰にも負けない 風の中を進む 大人たちは笑ってる でもそれでいいんだ ボクの中の神は 本気で光ってる 童目慈穢土(ドゥメジェド)童眼(ドゥマナコ) 童和布(ドゥワップ)宝歪帝英雄(ホワイティ―ヒーロー) メ・ジェ・ド! メ・ジェ・ド! ボクらのヒーロー! 童目慈穢土(ドゥメジェド)童眼(ドゥマナコ) 童和布(ドゥワップ)宝歪帝英雄(ホワイティ―ヒーロー) [Verse2] 砂場のピラミッドが ちょっと誇らしく見えた 夕陽の中で 一人立ってた 白い布が 風になびく その背中を 神が包んだ [Bridge] 大きくなったら 忘れちゃうかな この感じ、この願い だけど今だけは信じたい “見えない力”を持つ自分を 光の目で 未来を見る 今、神話を始めよう [Chorus2] メジェド様になれたら もう怖くないんだ 世界の裏側だって 見てみたい 大人には見えない このまなざしで ボクはボクを信じてる 童目慈穢土(ドゥメジェド)童眼(ドゥマナコ) 童和布(ドゥワップ)宝歪帝英雄(ホワイティ―ヒーロー) メジェド! メジェド! 輝け正面神! メジェド! メジェド! 照らせこの地球(ほし)! 童目慈穢土(ドゥメジェド)童眼(ドゥマナコ) 童和布(ドゥワップ)宝歪帝英雄(ホワイティ―ヒーロー) [Final Chorus] 教室のざわめきの中 白い布がゆらめいた 振り向いた瞬間―― 「か、か、か、カッコいい〜!!!」 メジェド! メジェド! 光る目が 未来を照らす! 童目慈恵土(ドゥメジェド)童眼(ドゥマナコ) 童和布(ドゥワップ)宝歪帝英雄(ホワイティ―ヒーロー) ありがとう、メジェド様。 童目慈穢土(ドゥメジェド)童眼(ドゥマナコ) 童和布(ドゥワップ)帆歪帝英雄(ホワイティ―ヒーロー) 【童子神話解題】 ― 公園に棲まう神々 ― 世界は、かつて子供たちの目にだけ「神話」として見えていた。 公園の砂場は“穢れた土”と呼ばれ、雑菌の宝庫と忌まれた。 だがその中心で、ひとりの子は微笑む。 手の中の泥に命を見いだす――その眼差しの名を、**童目慈穢土(ドゥメジェド)**という。 彼の視座は、 偏見も、恐怖も、まだ意味を持たない透明な世界。 それを象徴するのが、童眼(ドゥマナコ)。 光と影を同時に受け入れる“観測者”のまなこ。 遊びの中で子らはシーツを被り、 おばけにも、神にも、なりきって笑う。 その布こそが童和布(ドゥワップ)―― 想像と現実を繋ぐ“祈りのヴェール”である。 そして、 拾った小石、壊れた玩具、サビた缶バッジ…… 大人にはガラクタに見えるそれらを、子は“宝”と呼ぶ。 歪んだ宝を抱く者――宝歪帝英雄(ホワイティーヒーロー)。 彼は、自分だけの小さな王国を築く。 そう、これは宗教ではなく、子供の宗教観。 祈りではなく、遊びの延長としての神話。 彼らが信じていたのは、 世界がまだ“面白く歪んで見える”という奇跡そのものだった。 ――その中心に立つ白い影、 名を呼べば笑って消える、 でも確かにそこにいた“彼”の名を、 私たちはこう呼ぶ。 メ・ジェ・ド。 童目慈穢土。 ――穢れた土を、慈しむ神。